2話 ページ4
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昼休みを告げるチャイムが鳴る
退屈な授業を終え無意識に欠伸が漏れる。
隣の奴は 爆睡中
早弁してたから昼寝タイムに入ったのだろう。
私が向かうのは保健室
憩いの場、いわばオアシスとも呼べる。
『 しつれいしまーす 』
ガラガラと古びた音を立ててドアを開ければ
ふぅっと冷たい風が吹いてくる。
程よく効いた冷房が気持ちいい
『 あー、さとみちゃんが珍しくパソコンしてる 』
「 あー、じゃねぇよ。あとちゃん付けやめろってば 」
保健室のさとみ先生
いつもなら可愛い女生徒を周りに連れてる様な人なのに今日は真剣モード
おもしろくない。
「 瑠衣ならさっき起きたぞ。これ渡しといて、今日の昼飯 」
私の掌に置かれたのは 冷蔵庫で冷やされたゼリー
その上には 数錠の薬もあった
『 瑠衣く〜ん、来たよ 』
クリーム色のカーテンを潜り抜けて中に入ると
毛布に顔をうずくめる彼がいた
黄田瑠衣 私よりひとつ下の可愛い後輩である
今日も相変わらず 彼の手は冷たい
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さざんか(プロフ) - 私の予想の斜め上をいきました…笑まさか信号機組とは!!今作品も素敵です…!! (2020年3月28日 2時) (レス) id: dfb928314c (このIDを非表示/違反報告)
おお - これ以上よんだら尊すぎて死ぬ (2020年3月27日 21時) (レス) id: 6b04e95e5a (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろ☆(プロフ) - やばぁぁぁぁぁぁぁい!!!るぅとくんが身体弱い設定!ありがとうございます!待ってました!(何様)頑張ってください! (2020年3月27日 19時) (レス) id: c11488bac6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白兎 | 作成日時:2020年3月27日 19時