推しくんと付き合っちゃった話 【 ころん 】

234推しくん ページ36

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C side


彼女不在のひとりぼっちの家

大学のサークルで1週間旅行へ行ってしまいました。

彼女と付き合う前と何ら変わらないはずなのに寂しい、胸にぽっかり穴が空いた感じ。


「 なーんか素っ気ない 」

旅行を満喫中なのは分かるし楽しんでるのは何よりだけど メールは素っ気ないし、電話はダメって言われちゃうし僕しんじゃう〜〜〜。

不足し過ぎてバッテリー切れ寸前だよ？？

編集も終わっちゃったし、まだ眠くないしお腹も空いてないしあの子がいないからとても暇だ。


「 ダメって言われたけど、おじゃましまーす 」

どうしても彼女を感じたくて、頑なに入れてくない彼女の部屋に入った。

女の子らしい良い匂いがする。

ピンク色のカーテンとテーブルは彼女がここに住むようになってから買ってあげた。
真っ黒なカーテンじゃ少しつまらないかなって思って


全く使われていない冷えたベットにごろんっと寝転がると彼女の匂いがふわっと広まった。

気持ち悪いって言われるだろうけど、すごい落ち着く

「 ん？……びっくすまいるころ、ってこれ！！ 」

毛布にくるまって悶々としていると硬い何かが頭にぶつかったので触ってみると よーく見覚えのある表紙

今回は僕がメインだからって張り切ってたけど本当に買ってくれていたとは……。

そこでハッとした。
こんなに可愛らしいお部屋に僕のグッズが何一つないことに。

だって、あの子ライブする事に心配になる程グッズ積んでることTwitterって知ってるんだからね？？

なのに、ここにないだなんて可笑しいじゃないか。


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