35 ページ35
.
休暇も終わって、また男だらけの世界に戻ってきた。
もう着慣れた学ランに身を包んで、スタジオの裏で自分の出番を待つ。
『TOAユンジュニョンくん入ってください〜。』
スタッフのその声に足を進める。
目の前に広がるのはピラミッド型に並べられた60個の椅子。
その光景に懐かしさを感じながら、
『ははは!笑』
ダニエル「なんだよ、それ。笑」
変顔をしながら指でハートを作ってポーズを決める。
ちなみにこれはソンウヒョン発案。笑
先に入場してたヒョンに、잘했옹、っておんなじ顔して言われて、思わず吹き出してしまった。
.
みんなの楽しい入場シーンが終わって、BoA代表が会場に入るとガラッと雰囲気が変わった。
59位から発表されていって、1位まで発表したのちに60位が発表されるらしい。
『では59位です。』
代表のその言葉に順位発表が始まる。
着々とピラミッド型に並べられた席が練習生で埋まっていく。
私の名前はまだ呼ばれない。
.
『では22位を発表します。』
その言葉に再び大きくなるBGM。
そろそろノイローゼになりそう…。
『この練習生は、グループ評価でかわいらしい見た目とは異なる、新しい魅力を見せてくれました。』
…誰だろう。
ちっちゃいウジン…?まだ呼ばれないか…。
ヒョンソプ「ヒョンじゃない?」
「そうだったらいいんだけどね…。」
そう言うと隣に座っているヒョンソプが私の手を握ってきてくれた。
『TOA ユンジュニョン練習生。』
…呼ばれた。
良かった…。
そう思ったと同時に四方八方から色んな人に抱きつかれて、おめでとう、って声が聞こえてきた。
席を立って、1つ前に呼ばれたヒョンビンのとなりに立つ。
ヒョンビン「ジュニョガ、ありがとう。」
「…何に対してのありがとうだよ。笑」
ヒョンビンがあまりにも儚い笑顔でそんなことを言ってくるもんだから、
思わず泣きそうになったのは、私だけの秘密にしておこう。
425人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ファニ(プロフ) - パク・ジフンくんだった^^ かわいいです。 (2018年3月30日 22時) (レス) id: 787a0420f1 (このIDを非表示/違反報告)
ファニ(プロフ) - 誰だろう! 気になる。 (2018年3月29日 20時) (レス) id: 787a0420f1 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - ラミソさん» うれしいです! (2018年3月17日 21時) (レス) id: 48cd6fbb6d (このIDを非表示/違反報告)
ラミソ(プロフ) - りんりんさん» 読んでいただきありがとうございます!今はライバル?のような関係ですが、このあとちゃんと仲良くなる予定です。リクエストありがとうございます! (2018年3月17日 0時) (レス) id: ce02ce0bcf (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - ラミソさん» 更新される度に読んでます。リクエストなんですが、主人公とジフンを仲良くさせて欲しいです。 (2018年3月15日 14時) (レス) id: 48cd6fbb6d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ラミソ | 作成日時:2018年3月7日 14時