【青葉城西】狂った頭にメスを入れましょう【悪女主】

４４話 ページ47

〜後日〜

そこには変わり果てた春川さんがいた。自慢のお顔が汚れてるよ？


美「なんですか先輩…こんなところに呼び出して…」

ここは屋上。春川さんを呼んだのは私


『…話があったの』

決心して勇気を振り絞って言い出す感じで


春川さんの心は粉々。利用しやすい単純な性格も合間ってきっと簡単

美「…まさか『春川さんが想像してることはハズレだよ』…じゃあ一体…」

疑う心を身につけたんだね…でもすぐ信じちゃうなんてやっぱり単純


『…ごめんなさいッ！』

勢いよく頭を下げる


美「え……？」

『私…こんなこと…こんなはずじゃ無かったのッ！』

あは、私ったら必死〜…まあこれくらいがちょうどいいかな


『春川さんが意地悪してきたから…ちょっと懲らしめようって…こんなことに…なる …なんて…』

春川さんの体は包帯だらけの傷だらけで痛々しい

…ほんの数日でこんなになるなんてどんだけ春川さんは悪いことやってたんだか

『ごめんッ！本当に「先輩のせいじゃ無いッ」…でも』


美「美子は…私はッ！愛されたかったッ！」

美「先輩が羨ましいって思って…それでッ！」

美「…パパがずっと私を見てないことくらい…分かってたけど…」

美「あの時…やっぱりって…でもッ」


春川さんの悲痛な叫びが響く

段々自身なさそうにしぼむ姿…


美「辛くて…」

目は潤むけど全く泣かないな〜

美「私が自分勝手だったせいで…自業自得」

…言って欲しい言葉があるでしょ？

……でも言ってあげないよ。代わりに…


『…泣いてもいいんだよ…？』

美「え…」

『私が言うのもおかしいけど…』

ここでちょっとためる。言うのを迷うみたいに


『裏切られて殴られて悲しかったでしょ？』

美「うぅ…ヒック…」

やっと泣いた…

『…ごめんね…私が「先輩のせいじゃ！」…』

申し訳なさそうに…

美「私…私がぁ…ぅぅぅあぁああぁぁぁぁ」

ずっと我慢してたみたいだし

『ごめん…』

美「なんで先輩が謝るんですかぁ、私が『私のせいにさせてよ』え…」

随分心を開いたみたい

『その荷物…私も背負いたい…』

じゃあ…

『美子は愛されてるね』

美「先輩、名前…」

『嫌だった？』

美「そんな、まさか！…私は愛されませんよ…そんな人どこにも…」

ふふ

『私！』

美「え…」

『私、美子を愛すよ！』

愛して欲しい？

『だからお願い！私のために動いてくれる…？』

愛してあげる

美「…もちろんです！A先輩！」



________頑張ってね私の駒

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