出逢い ページ3
「うわぁ、可愛いー!」
アシスタントの子の声の方を見ると
そこには、ブリキ缶や陶器、麻袋に入った
小さくてぷっくり、まるでグミみたいな
可愛い植物が並んでた
前に観葉植物を紹介してくれた俳優さんも
多肉植物も面白いよ、って教えてくれた
不在がちで、手入れのできない俺たちみたいな
仕事の人間には、ぴったりって。
これが、多肉植物…か
間髪いれずに
店長が、説明を始める…
「これは…、」
「あれは…」
うんうん、と頷いてるアシスタントの女の子
早いとこ俺に購入する物を選んで欲しいんだろう
この店に入って結構時間が経ってるし…
予定ではあと二軒行くはずだから
仕方ない…
この辺で取りあえず一つ選ぼう
多肉植物、嫌いじゃないし、何より小さいから
持って帰れるしね
えと…じゃあ
育てやすくて…
可愛い奴…
!
!!
「あ、♪」
何あれ、可愛すぎるんですけど
そう思った時、店長がアナウンスで呼ばれた
「Aさん、ちょっと!」
呼ばれたのは
他の客を対応し終わって背を向けたあの人だった
そう…さっきの声の主
ふうん、
Aさん、って言うんだ
肩にかかるかどうかの短い髪を小さく結わいて、
白いテーシャツにガーデンエプロンをした彼女
「ちょっとこっち、お願い!」
そう店長に、言われてやっと振り向いた彼女
.
.
.
「…え、」
俺は…声を失った
今が、収録中だって事も忘れて…
振り向いた彼女の釘付けだった
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作者名:トウコ | 作成日時:2019年5月12日 16時