翡翠の涙。瑠璃の笑み。〈俺の彼女 お話集40〉

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彼女side


裕「まぁ…」



裕「ガヤは….好きな人いるからね….」





「…？」





「彼女がいるの？」





裕「違う…」




「？」






裕「ガヤは…」





「…ん？」



裕「ずっと…別れた彼女を想ってる…」




…？


別れた…彼女？





裕「デビューの時、その子を守る為に
別れたんだって….」






「彼女を守る為？」





裕「ジャニーズに彼女….ってダメだろ？」





「ダメなの？」


私だって….今、裕太の彼女だよ

確かにバレたら、会社はクビだけど…







裕「今は…また、別…」



「別？」





裕「あの頃、デビューの頃はさ…
特に、ガヤとミツの人気が引っ張ってたし
彼女がいたんじゃ…売れるとは思えない…
アイドルって夢を売る仕事じゃん？」




裕「それに何より…
彼女が、マスコミに撮られたら
彼女のプライベートなんてズタズタ…
将来、ガヤと結婚できるかどうかもわからな
いのに…彼女の一生は台無しになる…」





「そう…だったんだね…」






裕「ガヤは…彼女を守りたかったんだ…」





裕「大切な彼女を….」






裕「その為に別れたんだ…彼女と…
自分の気持ちを押し殺…して…」





裕「そして、今も…その彼女を愛してる」






「今も….？だってデビューしてもう、7年」





「7年も経ってるんだよ？」





裕「そう….7年….」




裕「ガヤは…彼女の為に彼女と別れ…」





裕「そして…7年間ずっと…
ずっと…彼女のことだけを愛してる….」





裕「彼女と別れた事をずっと後悔してる….」

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