翡翠の涙。瑠璃の笑み。〈俺の彼女 お話集40〉

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裕太side

裕「おはよ…」




裕「A…おはよ…」




いつもは…

先に起きて俺の朝食を作ってくれるのに





裕「A…」





…？



シーツに水シミ…





もしかして…



A？







？



涙….？




泣いてるの？





どうしたの？







「…ん…ッ」






「…ッ」







起きたの？



A….






「裕太…」







「…？」





「どう….したの？」






…！



「あ…」



「やだ寝坊！」






やっと…目に光

そして飛び起きたA





「ごめんなさい！」






裕「いいよ…寝てて…」






「でも…」



裕「無理しないで…」




「裕太…」






裕「それより…何の夢見てたの？」




「….夢？」





裕「泣いてたよ…」






「泣いて…た…？」





「私が…？」






裕「ん…」






そっと…頬に手をあてた君





…






「…あ…」





「濡….れてる…」






裕「ん…」






「….…」





裕「どうした…？」






…






…






「夢….見てた…かも….」



「悲しい夢….」




「たぶん…凄く悲しい夢….」





裕「そ、か…」





「よく、覚えてないけど…」






「悲しかった…」






裕「昨夜の俺だね…」








Aがいなくて

出て行った、と思って…

いつ帰ってくるんだろう、ってテラスにでて

いつの間にか、眠ってた







そして…

泣いてた







裕「俺たち…一緒だね…」





「…ん…笑」







裕「やっと笑った…」






「…笑」




裕「今日は…どこも行かないで…」




「…？」





裕「絶対、どこにも行かないで…」





「裕太…」






裕「出掛けないで…」








「……」




裕「仕事….暫く、休みでしょ？」

明日からGW休み


「…ん…」





裕「だったら…お願い…」






「…….」






裕「昨日みたいな事があったら…」






裕「俺…」






「…？」





裕「俺は…」






「裕太？」






裕「何をするか分からない…よ…」







「…？」





裕「何をするかわからない…」





…






…







裕「前にも言ったでしょ？」






裕「許さない…って」.






私のことも…

相手も…

許さない



そして…

何をするか分からない







裕「言ったよね…」






裕「あれ…嘘じゃないから…」






裕「本気だからね…」

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