哀しいkiss 4

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太輔side


重い瞼を開けて見上げると、いつもの天井
眠ってしまったのか…



Aは？




どこ？


太「…？」







渉「太輔…」






渉「目が覚めたか？」








.








.






.







そうか…
Aは、出て行ったんだ

いや、俺が…玉に託したんだった








渉「太輔…」

取り乱した俺を見たはずなのに
渉は、まるで何もなかったかのように
いつものように微笑んでる







太「ごめん…」






渉「何が？」




太「俺…」




渉「何も言わなくていい…何も…」





渉「今は…」








.







.







太「…サンキュ…」






渉には、いつも助けられてばかりだな




渉「飯食うか？」






太「？」



渉「急だったから…鯛茶漬けじゃないけどな、笑」





太「……」



渉「食べれるか？」





.






.





太「…笑、食べなきゃ、だろ？」







渉「まぁ、そうだな…」





.






.





.






渉「仕事行けるか？」

今日は、午後からバラエティの収録だ





渉「もし…無理なら…」



笑



太「休めると思う？」




渉「無理だな、笑」





だよな
休める訳なんてない





渉「…ここにいるより、気が紛れるかな？」






太「…それは、どうかな…」





渉「？」




太「玉は、いる…」




渉「？、玉がいるとダメなのか？」





太「…」




渉「玉は、お前を助けてくれたんだろ？」






太「………」








渉「違うのか？」






太「……」







.






.






.







渉「まぁ、いい…」





渉「取り敢えず、食事と仕事だ…」








渉「あとは…」







渉「ゆっくりでいい…」

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