哀しいkiss 4

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太輔side

渉「太輔！？」






その声で我に返った





玉とAがでて行ってから、どれくらい
時間が経ったんだろう


茫然自失…ってまさにこの状態






頭の中では、後悔と悲しみと、嫌悪感と喪失感
色んな想いがぐるぐる回ってた









渉「太輔…大丈夫か？」







その声は…

渉






何で、渉？







太「…なんで？」





どうして、今…ここに？





渉「裕太が…」





裕太…？



あ、そうか
玉……か、






玉が、俺を心配して渉を呼んだのか…





渉「太輔？」






渉「大丈夫か…？」




何も言わなくても全てを感じ、何も言わずに
ただ側にいてくれるだけで癒されていく
言葉がなくても通じ合える

そんな渉の顔を見て…

俺は、張り詰めていた気持ちが一気に溢れ出した








彼女を傷つけ、泣かせ…苦しめた
俺の行為


自制出来なかった自分自身の身体と心

そして、玉に託すしかなかった現実






太「…渉…」







渉「辛かったな…」






渉「苦しかっただろ？」




その言葉で、崩れ落ちた



悪いのは俺なのに
全部俺なのに…
泣く権利なんてないのに




何かを言おうとしても、喉がぎゅっと閉じて
ただただ、涙だけが溢れてくる






太「俺が……ッ…」







太「俺…ッ、悪い……のは…」







太「俺…ッ、」







渉「太輔…ッ…」








渉「もういい…今は、もう…」








太「…ッ、く…」






太「…う、…ッ…」







渉「いいから…」








渉「もう…いい…」

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