哀しいkiss 3 (ページ47)

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太輔side

「ねぇ、太輔！？」

「…何か…！？」

「…！！」

「…ぁ、！」

黙って…黙ってA

余計なこと言わないで、聞かないで

「太…ッ！」

シンクに背を向けたAを、抱きしめて
唇を塞いだ

「…や、…やだ、太輔ッ」

太「いいだろ？昨日我慢したんだから…」

本当は抱…けなかったのに、Aを納得させ
今この辻褄の合わない状況から抜け出したくて
唇を奪った

「太輔ッ！」

太「いいだろ？」

言葉を漏…らせないように、噛みつくように唇を重ね、そして呑み込んでしまいそうなくらいに
その唇を貪る

「…、んぁ…」

「…ゃ、ァ…」

右手で、後頭部を…左手で細い腰を掴んで
逃げられないようにシンクに押し付けて
何度も何度もキスを繰り返す

そして…

「！……や！！」

淡いクリーム色のルームウエアのズボンに手をかけた

「太輔、や…！」

付き合ってた時もこんな事した事なかった
しようとも思わなかった

でも

眠れてない頭では、理性が全く機能しなくて
ただただ…欲…望と、ちらちら現れては消える
見知らぬ背中を断ち切りたい、その切なる願いで
いっぱいになってる

太「いいだろ？」

ここで、シよ

太「ずっと…シたかったんだよ…」

そう、半年も我慢した

太「Aを抱…きたい」

抱…ける、って確かめたいんだよ

断ち切りたいだよ、あのオトコの影を…

「…や、や…っ！」

そんな事していい女の子じゃない、わかってる

また、傷つけてしまう、ってわかってる

でも…止めらんない

左手に力を込めて下ろしたズボンが、だらしなく
太ももに引っかかってる

「お願い…や、ここじゃ…嫌ッ！」

溢れた涙が、頬を伝って重ねた唇に触れ、
そして…ショーツにかけた指先に落ちる

「太輔、や…っ！！」

「嫌ッ！」

泣きじゃくり、あられもない姿のAを
可哀想って思うけど、今はただ、確かめたくて

自分がまた、彼女を愛せるのか確かめたい

太「俺を受け入れろよ…」

「や、やだ、こんなとこで…！」

太「わがまま言うな！」

ピッ…引っ張った弾みに、下…着が
膝まで落ちた

太「ほら、脱…げよ…」

逃げないように掴んだままで、片足をズボンと下…着から脱…がして同時に、指先を太ももの付け根に
宛てがった

太「させて、今ここで…」

太「いや……させろ」