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太輔side
いつも、スマホの目覚ましか、マネージャーからの
電話で起きてた俺が、今日はキッチンから聞こえるリズミカルな音で目を覚ます
そうだ、Aが帰って来たんだ
昨夜は、Aが寝返りして胸のから離れるまで眠れなかった
ずっと…独り寝だったせいだと思おうとしても
できなくて…結局寝落ちたのは、明け方だったと思う
睡眠不足のせいかな
頭が…痛む
太「おはよ…」
痛みを堪えて、笑顔を作った
「…おはよ…、よく眠れた?」
太「?」
「何だか…顔色良くないみたい…」
太「そう?だとしたら…天気のせいかな…」
ちらっと視線を外に移した
窓の外は雨…七月だというのに、雨ばかりだ
太「気圧かな…」
「…そう…」
太「何、朝飯?」
「…?」
太「食べてから薬飲むことにする…
ライブも終わったし、これからは舞台準備だから休んでなんていられない…」
「……う、ん…」
太「えーと、」
カウンターキッチンから覗くと、俺の好きな物ばかりが並んでる
いつもの光景だ
太「やば、美味そう!」
キッチンに回り込んで、シンク前に立つAを
後ろから抱きしめた
太「Aも…」
「…太輔…笑」
太「作ってくれたの?俺の為に…」
「…ん、」
太「俺の好きな物ばっかだ…」
「…ん、」
太「よく覚えてたね…」
「……え?」
太「だから、よく覚えてたね、って」
「…それ、どういうこと?」
太「あ!」
「何で、そんなこと言うの……?」
「私は…ずっとここにいるよ?」
太「ごめ、なんか…寝ぼけてるな、笑」
「太輔?」
太「頭痛のせいかな…」
「…嘘…なんか、変…」
「…変だよ、私たち…」
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作者名:トウコ | 作成日時:2019年7月5日 4時