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太輔side
太「行かないで!」
キッチンから出て、玄関に向かったAを
抱きしめた
太「行かないで…」
「…でも…ッ…」
ポタ…
「でも、…ッ…」
ポタッ
「…私……は…ッ…」
太「もう、何も言わないで…」
その身体の温かさを失いたくない
太「お願いだから…」
側にいて
太「お願い…ッ…」
.
.
太「俺は…」
太「Aを失ったら生きて行けない…」
「…太輔…」
「…でも…」
太「あの時の事は…もう、忘れよう
いや、あの日から今日までのことも…」
「…?」
太「この半年、Aに何かがあったとしても
全て忘れて…俺の側にいて欲しい」
「……」
太「頼む…」
「………」
太「A?」
.
.
太「うん、って言ってくれないの?」
「……」
.
.
「…私は…」
太「もしかして…」
太「他に好きな奴いるの?」
「!?」
太「あの時の…俺を裏切った時の男?」
太「違うよね?あれは浮気、って…」
太「たった一度の過ち、って言ったよね?」
.
.
太「違うの?」
太「A…?」
.
.
.
「太輔…」
「私…」
.
.
太「嫌、もう聞きたくない…」
「?」
太「聞きたくないし、関係ない…」
「…え…」
太「Aは、俺のだから…」
「太輔…?」
太「ずっとここにいる…」
太「俺の側に…」
太「ね?」
.
.
太「はい、は?」
太「側にいる、は?」
「………」
太「うん、って言ってくれないなら…」
.
.
太「俺…死…ぬよ…」
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作者名:トウコ | 作成日時:2019年7月5日 4時