検索窓
今日:22 hit、昨日:121 hit、合計:45,813 hit

肆-27 ページ27

"藤"と大きく書かれた門の前で、私は小声で叫ぶ

「夜分遅くにすみません…!」

しばらくすると、中からは若い女の人が出てきた

「はい…?どなたでしょうか」

「あの、こんな格好していますが鬼殺隊の者です」

私は背負っていた日輪刀を外し、女の人に見せた

「あぁ、鬼狩り様でしたか…!」

「夜更けにすみません。もうご飯は済ませたので、湯浴みと寝る場所だけお願いできますか?」

「もちろんですよ。こちらへどうぞ」

まずそれぞれ湯浴みをして、私は傷の手当までしてもらった

顔についた沢山の切り傷は全て小さかったけど、綺麗に治るようにとしっかり薬を塗ってもらった

無一郎君も毒を喰らったので、たまたま近くにお医者様が居るということで診てもらったが、異常は無かったそうだ

部屋に案内してもらっている途中、藤の家の人がおずおずと言った

「誠に申し訳ございませんが…今、屋敷の建物を修理しておりまして、部屋が一つしか使えなくて…相部屋という形になるのですが宜しいでしょうか」

「私は構いませんけど…無一郎君はそれでもいい?」

「別に大丈夫」

「本当にすみません…」

「いえいえ!どうかお気になさらず…!」



「こちらです。ごゆっくりお休みください」

案内された部屋は思っていたより広くて、布団が二つ離して敷かれていた

私は引き寄せられるように布団に寝転がった

「はぁ〜…今日は大変だったね、もう寝よっか」

「あ…あのさ」

何かを思い出したらしく、無一郎くんが懐から取り出した

「うん?」

「さっき渡しそびれたんだけど…これ、あげる」

渡されたのは、淡い水色のリボンだった

「えっ…ありがとう!すごく可愛い…っ」

「君と出かける前、店で買ってたんだ」

「そうだったの?凄く嬉しい…!大切にするね」

うわぁ…嬉しすぎるよ、無一郎君から何かを貰えるなんて

今日は色々あったけど…いい一日だったな

肆-28→←肆-26



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (154 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
602人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎 , 霞柱
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みやび(プロフ) - ずっとずっと待ってるので大丈夫ですよ!🎀 (4月14日 22時) (レス) @page50 id: 6d224a7bcb (このIDを非表示/違反報告)
みるくここあ(プロフ) - ゆっくりで大丈夫ですよ!更新されたら皆また読みに戻ってきますよ✨✨ (4月12日 1時) (レス) @page50 id: 4db17488dc (このIDを非表示/違反報告)
みやびりじゅ(プロフ) - みやびさん» なかなか更新できておらず申し訳ありません😢読んでくださってありがとうございます! (1月30日 23時) (レス) id: 00121ded6d (このIDを非表示/違反報告)
みやび(プロフ) - 久々の投稿ありがとうございます🥰 (1月24日 0時) (レス) @page47 id: a01fa8ae4e (このIDを非表示/違反報告)
愛っち(プロフ) - みやびりじゅさん» 仕方ありませんね💦来年の楽しみに取っておきますね!頑張ってください (11月8日 18時) (レス) id: d531dd11f3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みやびりじゅ | 作成日時:2023年7月9日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。