肆-27 ページ27
"藤"と大きく書かれた門の前で、私は小声で叫ぶ
「夜分遅くにすみません…!」
しばらくすると、中からは若い女の人が出てきた
「はい…?どなたでしょうか」
「あの、こんな格好していますが鬼殺隊の者です」
私は背負っていた日輪刀を外し、女の人に見せた
「あぁ、鬼狩り様でしたか…!」
「夜更けにすみません。もうご飯は済ませたので、湯浴みと寝る場所だけお願いできますか?」
「もちろんですよ。こちらへどうぞ」
まずそれぞれ湯浴みをして、私は傷の手当までしてもらった
顔についた沢山の切り傷は全て小さかったけど、綺麗に治るようにとしっかり薬を塗ってもらった
無一郎君も毒を喰らったので、たまたま近くにお医者様が居るということで診てもらったが、異常は無かったそうだ
部屋に案内してもらっている途中、藤の家の人がおずおずと言った
「誠に申し訳ございませんが…今、屋敷の建物を修理しておりまして、部屋が一つしか使えなくて…相部屋という形になるのですが宜しいでしょうか」
「私は構いませんけど…無一郎君はそれでもいい?」
「別に大丈夫」
「本当にすみません…」
「いえいえ!どうかお気になさらず…!」
「こちらです。ごゆっくりお休みください」
案内された部屋は思っていたより広くて、布団が二つ離して敷かれていた
私は引き寄せられるように布団に寝転がった
「はぁ〜…今日は大変だったね、もう寝よっか」
「あ…あのさ」
何かを思い出したらしく、無一郎くんが懐から取り出した
「うん?」
「さっき渡しそびれたんだけど…これ、あげる」
渡されたのは、淡い水色のリボンだった
「えっ…ありがとう!すごく可愛い…っ」
「君と出かける前、店で買ってたんだ」
「そうだったの?凄く嬉しい…!大切にするね」
うわぁ…嬉しすぎるよ、無一郎君から何かを貰えるなんて
今日は色々あったけど…いい一日だったな
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みやび(プロフ) - ずっとずっと待ってるので大丈夫ですよ!🎀 (4月14日 22時) (レス) @page50 id: 6d224a7bcb (このIDを非表示/違反報告)
みるくここあ(プロフ) - ゆっくりで大丈夫ですよ!更新されたら皆また読みに戻ってきますよ✨✨ (4月12日 1時) (レス) @page50 id: 4db17488dc (このIDを非表示/違反報告)
みやびりじゅ(プロフ) - みやびさん» なかなか更新できておらず申し訳ありません😢読んでくださってありがとうございます! (1月30日 23時) (レス) id: 00121ded6d (このIDを非表示/違反報告)
みやび(プロフ) - 久々の投稿ありがとうございます🥰 (1月24日 0時) (レス) @page47 id: a01fa8ae4e (このIDを非表示/違反報告)
愛っち(プロフ) - みやびりじゅさん» 仕方ありませんね💦来年の楽しみに取っておきますね!頑張ってください (11月8日 18時) (レス) id: d531dd11f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みやびりじゅ | 作成日時:2023年7月9日 21時