【文スト】龍の少女は探偵社に拾われる

29. ページ32

「言った傍からお出ましってワケか」

　あのさ
　あの人の言い方うざったいから殴ってきていい？←

　マフィアによると、前方にアナウンスの主、後方にも爆弾があるそう

『どうしよう……』

「1.大人しく捕まる 2.ここでしぬ 3.……」
「……敵を敵をぶっ倒す？」

　与謝野さんは笑って「よし」と云った

『もしマフィアと出会ったら？』
「……ぶっ殺.せ！」


　前方は与謝野さん、後方は敦くんとあたしの二手に別れて敵に向かう

　ふと隣を通りすぎた和服の少女
　あれ、あの子、確か駅で……

「危ないよ！そっちには爆弾が……」

「私の名前は泉鏡花。六月で三十六人殺.した」

　強い。勘だけど、そう思った
　真っ白な、美しい夜叉が姿を現す

　案の定、異能戦になり敦くんは満身創痍だ
　あたしも、大分傷だらけだな

「言いたいことがあるなら云わなきゃ駄目だ！」


　その想いが通じたのか、彼女は着物を崩して爆弾をみせ、解除釦を取り出した

ピピピピピピ……

《それを押したか、鏡花》

　でも、彼女の持っていたスイッチは実は起爆装置で

「私の名前は泉鏡花。六月で三十六人殺.した

＿＿＿＿もう、誰も殺.したくない！！」



　そう言い残し、開いた車両のドアから飛び降りる

『まって！！』

　空中で大爆発がおこる

『嘘、でしょ……？』

　あたしも、2人を追って飛び降りた

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