お兄ちゃんに溺愛されちゃうお話【竈門炭治郎】

執着度 卅陸 ページ37

それから、綾部は学校に来なくなり、

平和ないつもどうりの日常を送っていたが、

その数か月、綾部はついに転校したことが伝えられた。

.



『ねぇ、お兄ちゃん...ずっと謝りたいことがあったの...』


「なんだ？」


『お兄ちゃんが、綾部くんのことで注意してくれたのに、
そのこと聞かなかったこと、謝りたくて...』


「そんなことない、俺がもっと早く来ていれば...ごめんな。」

『ううん...！私もお兄ちゃんに助けられたもん！』

「そうか、俺もAが元気なの凄い嬉しいぞ！」


そう言って、Aの頭を撫でた。

そのことにちょっとした恥ずかしさを覚えた
Aは狼狽えながらも言った。

『ご、ごめん！私、友達のところ行ってくる！』

「あ、ああ。」


.





.





「ねぇA、ちょっと炭治郎くんと距離おかしくない？」

そう言われたのは、昼休み、友達と何気なく駄弁っていた時だった。


「そうそう、一緒に登下校したり、頭撫でてもらったりとか！

私だったら無理だわ〜。まぁ、それは自分の兄貴だからだと思うけどね！

あ、そろそろ行かなきゃ！じゃあね！」

「じゃあね！さ、A、教室戻ろっか。」

『(そんなに距離おかしかったかな...
は！もしかして内心めんどくさいと思ってたりとか...？)』

「A、どうしたの？教室戻らないの？」

『あ、ああ、ごめん、行こうか。』

他の友達からすれば、軽い一言だったのかもしれないが、
Aにとっては引っかかる一言だった。

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竈門 炭治郎

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