俺の隣のすとーかーちゃん番外編 (ページ40)

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「俺が翔ちゃんを・・・アンアン言わせてます」

二人とも、何も喋らない。
どうしたのかな？
恐る恐る顔を上げてみる。
二人は顔を見合わせて、数秒後。

「ほら、やっぱり」

「やっぱり翔くんが言ってたかあ。翔くんって自分からは言わないから」

俺も言われなかったら、言わないけど・・・。

「俺たちだって、言わないでしょ？それと同じですよ」

「えー。俺は言うけど」

「智が特殊なだけです！」

確かこの二人も恋人同士だって、翔ちゃんから聞いてる。
翔ちゃんとは、凄く仲良しだと思ったから話した。
あとから翔ちゃんに怒られそうだな。

「ね、ね、翔くんってどんななの？」

大野さんの顔が好奇心でキラキラしてる。
あんなに大野さんの事を言ってた二宮さんまで。
この二人って似てるのかも。

「どんな、って？」

「あのね、例えば翔くんが、痛っ」

大野さんに何か当たった。
ペットボトル？
これって、翔ちゃんの側に置いてあったはず。
三人とも翔ちゃんがいる方向を向いた。

「おま・・・え、ら・・・」

つらいはずなのに、布団から這い出そうとしてる。

「早く・・・仕事に戻れ・・・」

ゆっくりとこちらに這ってくる翔ちゃん。
どこかのホラー映画みたいで怖い。
ずずっ、と音がした時、大野さんと二宮さんが立ち上がった。