サ イ コ パ ス

絵 ページ44

Aちゃん…。

なんで？

なんでAちゃんだけ俺を嫌うの？






俺を遠ざけて…

俺を避けて…

俺を責める…。









俺の狂気と真正面から戦って
止めてくれたのに…。






仲良くなるなんて考えられない。
って言われた。







俺…Aちゃんに嫌われるようなことしてないのに。






Aちゃんに冷たくされたら
俺…悲しい。…寂しいよ。









どうしてあんなひどいこと言うの？









俺は近くに落ちてた軽石で
屋上の床に絵を書いた。





思うままにスラスラと
手が動いて完成した絵は…







1つは俺とAちゃんが
ニコニコ笑って手を繋いでいる仲良しな絵。




もう1つは俺がAちゃんを
食べている絵だった。









俺は…Aちゃんと仲良くなりたい。




だけど、その反面…
Aちゃんを食べて俺の一部に
したい。







俺はその絵を残したまま
教室に戻った。









先生『テヒョン。どこ行ってたんだ!!授業終わるぞ!!』


TH｢すんません!!トイレで気張ってました!!」


『アハハハハハ!!』









みんなが笑う中、Aちゃんは
こっちを見なかった。








昼休みになって俺はすぐに
Aちゃんの席に向かった。






彼女『テヒョン君!!一緒に…

TH｢ごめん。邪魔。｣

彼女『…え…。』








彼女だということを忘れて
冷たくあしらっていた。









TH｢Aちゃん!!」

｢……。｣

TH｢シカト？」

｢……。｣

TH｢明日の勉強会の事だけど!!」

｢うるさい。ウソつきヤリ○ン男。｣

TH｢えっ…。｣落







Aちゃんが…
ヤリ○ンとか言うなんて…









THAちゃーん!!お願いだからそれだけは言わないで〜!!!イメージがぁぁ〜…。｣叫


｢だって本当の事だから。あっち行って。｣








Aちゃんは言葉が全部
棒読みで顔も無表情。



つ、冷たい…。

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