地震 ページ45
放課後になり、私はいつも通りに
図書室に向かう。
後ろに気配を感じるのは気のせいなんかじゃない。
TH「Aちゃん。いい加減にしてよー。俺ツラいじゃん。」
いい加減にしてほしいのは
こっちだ。
ツラいのも私だ。
もうあの頃の気持ちは捨てたんだ。
もう…好きになんてなれない。
相変わらず薄暗い図書室に
少しだけ日差しが差し込む本棚の前で本を探す。
隣で彼は意味も無く私を見てる。
本を手に取りペラペラめくってみる。
「……。」
TH「……。」
視線が…。
「ちょ…あのさ、よ…
TH「…綺麗…。」
は、はい!?
彼は私を見つめてボソッと
そうつぶやいたのだ。
TH「あ。…何でもない!!」//
「…あ、そう。」//
綺麗とか…
初めて言われた…。
あの様子だと本当に口から勝手に出ちゃったのだろう。
ど、どうしよ…。
変に動揺しないようにしなきゃ…。
さっき忘れようって決めたばっかじゃん。
TH「あ、あ、あ!!!これ!!!この恋愛心理の本…読んでみたよ!!」
何アタフタしてんのよっ…。
なんか恥ずかし…//
「で?分かったの?」
TH「えっとぉ〜…。あ〜…。うん…。なんとなくね!努力してみたよ!!」
「そこまで理解不能?」
TH「まだ俺には難しかったのかな?アハハ〜」
彼には理解に苦しむ感情らしい。
TH「あ!!今、俺達会話してたね!?アハハ!!」
「……っ。」
しまった…。
つい…。
その時だ。
いきなり空間が揺れだしたのだ。
「え!?」
TH「地震だ!!」
すぐに治まるだろうと
待っていたのだが…
どんどん揺れがひどくなっていく。
校内放送「地震です。皆さんは速やかに机の下に隠れてください。地震です。…
本が棚からバタバタと落ちてくる。
「早く机の下に…」
その瞬間。
ガタ…
何かが傾く音。
嫌な音…。
気付いたら私に本棚が倒れてきていた。
ダメっ…。当たる!!
反射的に目を閉じて動けなくなってしまいその場にいると
TH「A!!」
ガタガタガタ…バッターン!!
彼の声がした途端に
ものすごい音が鳴り響いて
世界がワケわからなくなった。
ただ、私は何も痛みを感じていない。
どうゆうこと…。
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みかちょ - テテの画像めっちゃイケメン! (2019年3月31日 21時) (レス) id: a62675aae7 (このIDを非表示/違反報告)
ソニ(プロフ) - お話面白いです!でもグクの表記がJGなのが少し気になります( ; ; )でも!お話面白いです! (2018年5月30日 23時) (レス) id: 727854f791 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ(プロフ) - お米ちゃんさん» ありがとうございます( ^ω^ )続きをもっと頑張って書きますんで、これからも読んでくれたら嬉しいですo(*⌒―⌒*)oまた、コメント待ってます!! (2016年10月16日 0時) (レス) id: 60b35057e0 (このIDを非表示/違反報告)
ヒカリ(プロフ) - ふゆさん» コメントありがとうございます( ^ω^ )殺意ですか!?だ、誰に?!笑 大丈夫です。私もおかしいので。笑 ホントに嬉しいです(*^^*)ありがとうございます\(^^)/ (2016年10月16日 0時) (レス) id: 60b35057e0 (このIDを非表示/違反報告)
お米ちゃん - 面白いです!!続き読みたい( ^ω^ ) (2016年10月13日 17時) (レス) id: 7f5cca34a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヒカリ | 作成日時:2016年5月30日 17時