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櫻井さんの家で家事代行を始めて一か月と少しが経った水曜日。
櫻井さんから『帰ったら先に仕事するのでご飯はあとでもいいですか』という連絡が届いていた私はビーフシチューを煮込んでいた。
これならいつでも温めて好きな時に食べられる。
この一か月で分かったことだけど櫻井さんは街の洋食屋さんで出てきそうな洋食が好きみたいだ。
オムライスとかミートソースのスパゲッティとか。
だからか気が付くと洋食をメインにした献立ばかりを考えている自分がいる。
好きなものを食べたときの櫻井さんは本当に嬉しそうな顔をしてくれる。
多分私はあの笑顔が見たいんだろう。
ビーフシチューが出来上がると今度はサラダを準備。
出来上がったお皿を冷蔵庫に仕舞って、今度はダイニングテーブルの上を片付ける。
台布巾でテーブルを拭いていると玄関が開く音が聞こえた。
手を止めて玄関へと急ぐ。
「おかえりなさい、櫻井さん」
「ただいま、雛田さん。いつもありがとうございます」
櫻井さんの仕事鞄を流れるように受け取って櫻井さんの後ろをついていく。
リビングに入ったら鞄を定位置に置いて、今度は上着を預かる。
このやり取りも馴染んできた。
いつものようにネクタイを緩めると櫻井さんは早速テーブルにパソコンを取り出している。
「すみません、仕事終わらせてから食べるので、時間になったら帰っちゃって大丈夫です」
「わかりました。時間までは掃除などしてますから、飲み物とか必要でしたら言ってくださいね」
「ありがとうございます」
櫻井さんの邪魔をしてしまわないように掃除道具を持ってリビングを出る。
廊下は少し寒いけど我慢するしかない。
近くで掃除したら邪魔になるもんね。
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iCHiKA(プロフ) - shiさん» この度もありがとうございます！二人の距離もやっと変わり始める…といったところですので、お楽しみいただけたら嬉しいです。 (2021年2月28日 22時) (
レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
shi(プロフ) - こんばんは！！翔さん何かありましたね( .. )この後の主人公と翔さんの行方楽しみにしています！！ (2021年2月26日 22時) (レス) id: 4f699932a6 (このIDを非表示/違反報告)
iCHiKA(プロフ) - shiさん» コメントありがとうございます！驚いてもらえたなら嬉しいです。雨にぬれたSさん想像しながらぜひ続き読んでくださいませ。楽しんでもらえたら光栄です。 (2021年2月24日 20時) (レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
shi(プロフ) - おはようございます！！まさかの帰ってきたにドキドキです！！次回も楽しみにしています(^^) (2021年2月23日 8時) (レス) id: 4f699932a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：iCHiKA
| 作成日時：2021年1月24日 14時
