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けれど、全く料理をしない人があんなに料理向きの電子レンジ買うかな…なんてつい思考が巡る。
あのタイプの電子レンジは大体常日頃料理をする人が持っていることが多い。
「……ちなみに、どうしてあの電子レンジにしたんですか？」
「ああ、あれは俺じゃなくて彼女……いや、何でもないです。人が選んだものを買っただけなので」
櫻井さんは言いかけた言葉を飲み込むとそんな風に言って口を閉ざしてしまった。
逃げて行った顔がパンの棚を見上げて「明日の朝ご飯買わなきゃ」と話をそらすようにつぶやく。
今、彼女って言いかけた…っぽい…よね…。
途中でかき消された言葉が引っかかるけど、櫻井さんが誰が選んだ電子レンジを使っていようが私の仕事に変わりはないわけで、小骨が引っかかったような気分をつばと一緒に飲み込む。
気まずげな空気を変えるように私は努めて普通に言った。
「じゃあ使い方説明しますね。レシピ通りにトレイに並べてスイッチ押すだけですから」
「ホントですか？助かります。……俺に出来るかわかんないけど」
あんぱんの袋をカゴに放り込みながら櫻井さんはいつも通りの顔でそんな冗談を言ってくれた。
「そうだ雛田さん、良かったら今日は一緒にご飯食べませんか」
合い挽き肉のパックを選んでいた私は櫻井さんの声に驚いて顔を見上げる。
「え？いいえ、私は仕事ですから、一緒に食べるわけには…」
「少しくらいダメですかね？せっかく買い物まで一緒にしたのに一人で食べるのは味気ないって言うか…寂しいし」
櫻井さんの目が期待するように私の目をのぞき込んでいる。
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iCHiKA(プロフ) - shiさん» この度もありがとうございます！二人の距離もやっと変わり始める…といったところですので、お楽しみいただけたら嬉しいです。 (2021年2月28日 22時) (
レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
shi(プロフ) - こんばんは！！翔さん何かありましたね( .. )この後の主人公と翔さんの行方楽しみにしています！！ (2021年2月26日 22時) (レス) id: 4f699932a6 (このIDを非表示/違反報告)
iCHiKA(プロフ) - shiさん» コメントありがとうございます！驚いてもらえたなら嬉しいです。雨にぬれたSさん想像しながらぜひ続き読んでくださいませ。楽しんでもらえたら光栄です。 (2021年2月24日 20時) (レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
shi(プロフ) - おはようございます！！まさかの帰ってきたにドキドキです！！次回も楽しみにしています(^^) (2021年2月23日 8時) (レス) id: 4f699932a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：iCHiKA
| 作成日時：2021年1月24日 14時
