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するりと、その視線はすぐに逸らされてしまったけれど。
あまりもその顔が素敵で、私はドキドキする心臓を隠す様に俯いた。
「あれ、雛田さんまで真っ赤になっちゃった」
「っ、ほらニノ、雛田さん困らせるなよ！」
櫻井さんがちょっとむきになったように言い返すと二宮さんはひょいと肩をすくめる。
「はいはい。結婚するつもりはないんだっけ」
「……、そうだよ」
冗談みたいな明るいやり取りから一転、櫻井さんはどこか固い声で吐き捨てるとふいと向こうを向いて立ち上がった。
そのままキッチンへ行ってしまうからあわてて背中を追いかける。
「あの、櫻井さん！なにかあれば私がやりますよ」
「ああ、いいですよ、缶ビール取るだけだし。悪いけど食事の準備お願いします。そっちは俺に出来ませんから」
「そうだよ雛田さん。で、準備終わったらこっちで俺と話しません？」
「ニノもああいってるし。申し訳ないけどあいつの相手お願いします」
苦笑いを浮かべた櫻井さんは心なしか元気がない。
さっきの照れたような表情とはだいぶ違っていて私はそれ以上踏み出すことが出来ずにこくりと頷いた。
「わかりました、すぐに準備しますね。今日は居酒屋メニューですよ」
「やった、酒が進みそうですね」
いつもみたいに笑みを浮かべてくれた櫻井さんは冷蔵庫をのぞき込んでしまう。
私は心の中で重たい空気が渦巻くのを感じながらコンロの鍋に火をつけた。
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iCHiKA(プロフ) - shiさん» この度もありがとうございます！二人の距離もやっと変わり始める…といったところですので、お楽しみいただけたら嬉しいです。 (2021年2月28日 22時) (
レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
shi(プロフ) - こんばんは！！翔さん何かありましたね( .. )この後の主人公と翔さんの行方楽しみにしています！！ (2021年2月26日 22時) (レス) id: 4f699932a6 (このIDを非表示/違反報告)
iCHiKA(プロフ) - shiさん» コメントありがとうございます！驚いてもらえたなら嬉しいです。雨にぬれたSさん想像しながらぜひ続き読んでくださいませ。楽しんでもらえたら光栄です。 (2021年2月24日 20時) (レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
shi(プロフ) - おはようございます！！まさかの帰ってきたにドキドキです！！次回も楽しみにしています(^^) (2021年2月23日 8時) (レス) id: 4f699932a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：iCHiKA
| 作成日時：2021年1月24日 14時
