Today is Prologue ページ1
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自分には縁がない。
手に入れたくても手に入らない。
だからこそ、人とは焦がれるものなのだろうか。
今日も明日も、いつになっても。
すぐ目の前、触れられる場所にあるはずのそれは、私のものにはなりはしない。
【明日、君だけの温もりを】
魚の煮つけにお味噌汁、小鉢が二種類と白いご飯、サラダ。
テーブルに並べた食事とスマホを見比べる。
スマホには昨日届いた夕飯のリクエスト「和食でお願いします」の文字。
「よし、完成」
今日は金曜日だけど彼はお酒を飲むだろうか。
飲むことを想定しておつまみも用意しておこうかな。
残っている材料を思い浮かべながら私は冷蔵庫を開ける。
あ、やっぱり、缶ビール冷えてた気がしたんだよね。
それを確認しながらネギを取り出す。
「甘辛く焼く…とかでいいかな」
こないだ話の流れてラーメンにネギをたくさんかけるという話をしていたから多分好きなんじゃないかと思うんだよね。
よし、それにしよう。
まだ帰宅まで時間があるだろうとあたりをつけて私はネギをざく切りにし始める。
フライパンから立ち上る湯気をそのままに私がネギの照り焼き…的な料理をお皿に盛りつけたとき、玄関が開く音がした。
「ただいま戻りました」
玄関から律儀な挨拶が聞こえて私は急いでパタパタとスリッパで床を叩きながら玄関に向かう。
「おかえりなさいませ櫻井さん。お夕飯出来てますよ」
「ありがとうございます雛田さん、助かります」
上着のボタンをはずしながら、帰宅した家主…櫻井さんは私の顔を見てふわりと笑った。
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iCHiKA(プロフ) - shiさん» この度もありがとうございます！二人の距離もやっと変わり始める…といったところですので、お楽しみいただけたら嬉しいです。 (2021年2月28日 22時) (
レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
shi(プロフ) - こんばんは！！翔さん何かありましたね( .. )この後の主人公と翔さんの行方楽しみにしています！！ (2021年2月26日 22時) (レス) id: 4f699932a6 (このIDを非表示/違反報告)
iCHiKA(プロフ) - shiさん» コメントありがとうございます！驚いてもらえたなら嬉しいです。雨にぬれたSさん想像しながらぜひ続き読んでくださいませ。楽しんでもらえたら光栄です。 (2021年2月24日 20時) (レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
shi(プロフ) - おはようございます！！まさかの帰ってきたにドキドキです！！次回も楽しみにしています(^^) (2021年2月23日 8時) (レス) id: 4f699932a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：iCHiKA
| 作成日時：2021年1月24日 14時
