新旧双黒は巨人に喰われそうになりながらもこのわけのわからない世界で生きていくそうです。

腹の探り合い ページ13

「おはよー」
「おはようございます！！パァン！！」
「うるせえ、芋女」

独特の喧騒が食堂を満たしている。
私と敦くん、中也、芥川くんは空いているテーブルを見つけて座った。
「よう、隣いいか？」
「ん？構わないよ。ライナー、だっけ？」
「あぁ、そうだ。で、後ろのヤツがベルトルト。」
「ベルべロン？」
「ベルトルト。」

モブ顔、とでも言うべきか、ベルトルトは影が薄い。昨日も気づかなかった。
「ベ、ル、ト、ル、ト。だからね？」
「分かってるよ、ベルベルト。」


彼はわかってないじゃん……と呟くと諦めたようにスープを啜った。
なんか敦くんみたいで面白い。弄り役けってーい。







「昨日のやつの事なんだがな、あれはどういうモンなんだ？」
暫くしてライナーがパンをちぎりながら聞いた。
「どういうものって言われてもねぇ…」
ちらりと2人を見る。

二つの双眸に浮かぶのは、只の好奇心で片付けるには到底及ばないものだった。
言うなれば、探りを入れているような、疑っているような目。
それはヨコハマにいた時にもよく見た目だった。

「じゃあ、逆に一つ質問。」
「ん？なんだ？」「何？」








「君たちは何を隠しているの？」



二人の動きが止まった。
一瞬、このテーブル一帯の空気が固まる。

沈黙を破ったのはライナーだった。
「ハハハ！何を隠してるって？ダザイ、お前結構勘
いいんだな？」
「ら、ライナー？」
「お褒めいただきありがとう。教えてくれないかな？隠してること。」


ライナーはニヤリと笑った。
「実はな…俺達は」
「ライナー！！！」
ガチャン、と食器が音を立てて床に落ちた。
いっせいに視線が集まる。


「あ…すまない、なんでもない……」
「どうしたんだよ、ベルトルト？嫌いな野菜でも入ってたのか？」

遠くから投げかけられたコニーの声に笑いが起きる。
それを合図にひとり、またひとりとそれぞれの食事に戻っていった。
「はぁ…」
「そんなに焦るようなことなのかな？ライナーがバラそうとしていることは。」
「いいや？俺が実はゲイってことだ。ケツ掘られないように気をつけろよ？」

はぐらかしたな。
直感的に気づく。

何も知らない敦くんと中也はお尻を隠しながらそそくさと食器を片付けに行った。

「ふうん…じゃあ、そういうことにしといてあげよう。楽しい朝食の時間だったよ、また訓練で会おう！」






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ライナー兄貴のホモネタ。1回いじりたかった…

｢すごいシリアスだね？｣ 「多分作者がこれはギャグだってこと忘れてるんだな」「メタい！！！！」→←何しても やっぱり走るよ 私たち 〜五七五調〜

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