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その後、何日か以前と変わらないようにマサイ、モトキと接していたAだったが、少しずつ、メンバーと接する時間が少なくなっていった。

(A「そろそろ、潮時なのかもな」)

そう思い、相談すべくやってきたのは、「なお」のバー。

今回は一人でお悩み相談をしたかった・・・背中を押してほしかったのかもしれない。

A「こんばんは。一人ですけど、大丈夫です?」

そういうと、カウンターに立っていたなおは、手招きをして迎えてくれた。

カウンター席につこうと、隣を見ると、兄クロードが偶然いた。

A「あ、お兄さん。お久しぶりです。お一人じゃないですよね?」

兄クロード「おう、他の友達と一緒に。・・・今日はどうした?一人か?」

A「ええ、まあ。いつもの『お悩み相談』ですよ。」

そう言って飲み物を注文すると、なおが準備しながら声をかけてきた。

なお「・・・で?今日はどんな相談?」

Aはちょっと兄クロードの方を気にしつつ、なおを見て言った。

A「グループ、やめてサポートの方に回ろうかと思って」

それを隣で聞いていた兄クロードが盛大に噴出した。

兄ク「は?それ、弟、知ってんの?」

Aは兄クロードの慌てように、ちょっとだけ笑って答えた。
 
A「お兄さん、慌てないで。まだ、シルクには言ってないですよ。ちょっと決めかねてるところもあるから、今日相談しに来たんです」

そういって、目の前に置かれたグラスを持ち上げ、目線だけで乾杯する。

なお「それって、こないだ一緒に来た子とか、告白されたメンバーとか、関係ある?」

なおの話に、兄クロードは一瞬ぎょっとした表情を、見せた。

それを察知したAは簡単にあった出来事を兄クロードに説明すると、兄クロードは頭を掻きながら、「ふ〜ん」とスマホをいじり始めた。

A「・・・なおさん、多少はそのことは関係するかも。撮影に参加できる時間も少なくなってきてるし、このままフェードアウトでもいいのかな?って思ってて。」

兄ク「でもさ、メンバーに似たような奴いただろ?できるときにすりゃいいんじゃないの?」

兄クロードがシルクにSNSで連絡しているのがわかったAは、兄クロードに聞いた。

A「お兄さん、まさか、シルクに連絡してないですよね?」

すると、割とそっけなく返事が来た。

兄ク「いれた。お前のとこのリーダーだろ?ちゃんと話せ」

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作者名:danchan | 作成日時:2020年10月2日 21時

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