フェチズム

出会い ページ2

(祐希side)

俺が大学３年生の時にイタリアで出会った。

チームメイトの家で夕飯をご馳走になって１人フラフラと家路につく途中、

女の人が男の人２、３人に囲まれている。女の人はかなり酔っているのか足元が覚束ない様子だ。

"よくあるナンパかぁ〜"なんて思い、通り過ぎようとしていたら

輪のなかから「すいません、すいません。」
日本語が聞こえて来た。

俺は思わず「大丈夫ですか？」と声をかけてしまった。

すると女の人は抱きついてきて「あ、日本人だ〜」と安心した声をだした。

いきなり抱きつかれてかなり動揺していたが、
平静を装い「俺の連れだから」的なことを言ってその場をしのいだ。

"それより、これどうすんだよ"

彼女は俺に抱きついたまま眠ってしまった。
よくよく見れば化粧しているなかにも幼さが残り、可愛い綺麗な顔をしている…。俺より年下かな？
お酒の匂いの中に、彼女の香りだろうか何か心地良い匂いがした…。

声をかけても揺すっても起きないし、俺から離れようともしない。

どうにもできなくて、仕方がなく家に連れてきたが、どうしたら良いか分からない。

だんだん面倒になってきて、無理やり腕を剥がしソファーに少し乱暴に放り投げてとりあえずダウンジャケットだけ脱がせた。

上からマジマジ眺める…。
小さい子だなぁ…。寝っ転がらせた反動かVネックのセーターからは柔らかそうな谷間が覗いていた。以外と胸大きいなぁ、なんて冷静に考える。

綺麗な感じの子なのにもったいないな…。


それが俺から見た彼女の第一印象だった。



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本当は今回ゆるふわ系の石川くんにしたかったのですが、どうやら無理そうです…。

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