またね

１１ 上杉 ページ11

立花へ

俺、最初はお前のことそこら辺の女子と同じだと思ってた。

でも、全然違った。

お前は人を見た目で判断しないし、俺たちの周りの女子みたいにギャーギャー言ってない。

本当、なんであの時お前のことをその辺の女子と同じだと

思ってたんだろ。

謝りたい。

あの頃の自分を殴りたいくらい。

一度決めたことを、途中で投げ出さないし、

最後まで頑張る。

俺たちのことだって、中身も見て、長所も短所もわかってくれてる。

俺に睨まれても、逃げないで、

ちゃんと話すの、お前だけだと思う。

目の病気の時や、熱の時、そばにいてくれて、ありがとう。

ハッピィ・プリンス、立花も知ってたの、少し驚いた。

でも、それと同時に嬉しさが

込み上げて来た。

本当にありがと。

俺がここまで言うの、

今までもこれからも、お前だけだぜ。

それに、お前には俺たちにはない、国語の才能もある。

もっと自信もっていいと思うぜ。

お前は自己評価が低すぎだ。

俺、お前がすごい大切だった。

お前のこと、好きだ、俺。

こんなこと言うの、これだけだからな。

お前にしか言ってないから。

アメリカに行っても頑張れよ。

応援してる。

今までありがと、天使さん。

上杉和典より

１２ 小塚→←１０ 若武

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す