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#50 ページ3

樹side

樹「………昔まであんなに『じゅりー!』って言ってたのにさぁ……今ではみんなと遊びに行ってて……俺……なんか悲しくなっちゃって………思ってもないこと言っちゃった……」

高地「…バカじゃん」

樹「俺どうしよう、あいつに合わせる顔がもうない」

北斗「…Aどこに行ったんだろ…」

ジェシー「荷物全部持ってったから帰ったんじゃね?」

高地「俺電話してみる」

プルルルルルルルルプルルルルルルルル……

プルルルルルルルルプルルルルルルルル……

高地「……出ないか」

慎太郎「A、何があってもすぐ電話出るもんね」

樹「俺のせいだ……俺があんなこと言って……あいつはあの言葉が1番嫌いって俺分かってるのに……」

昔Aがいじめられていた時も同じ言葉でいじめられていた。 女のくせにJr.とか、男目的だろ って。
俺が守っていたのに。
守っていたはずの俺が同じことを言ってしまった。

慎太郎「…とりあえず、今日みんな仕事ないならA探した方がいいんじゃない?」

京本「樹、どうする?樹が決めて。」

樹「…そりゃ探すけど、もうちょっと待って」

高地「二手に分かれよう。俺探しに出るわ。」

ジェシー「高地が行くなら俺も行くわ。」

慎太郎「俺も外探してくる。じゃあ、見つけたら誰かに連絡するわ」

京本「はーい」

北斗「えっ、ちょっと待って」

京本「何?北斗」

北斗「こっちチームは俺、樹、京本の3人?」

京本「そうでしょ」

北斗「めっちゃカオスじゃん…」

俺の前できょもほくが話している。

樹「…!きょもほくだ!A!きょもほくだy……あ……」

違う。Aは今いないんだ。俺のせいで出ていったんだ。何やってんだ俺。
またひとつ大きくため息をつくと

京本「……ふっ笑」

きょもが吹き出した。
それにつられて、

北斗「…ふっ笑」

北斗まで笑いだした。

樹「…何」

京本「いやぁ、やっぱり樹の中でAってめちゃくちゃ大事な存在じゃん。ほら早く立って!仲直りしなきゃ!」

そっか。俺の中でAってもういなくちゃならないものだったんだ。Aがいなくちゃ俺の本調子が出ないし、なんとなく頑張れない。こんなに俺あいつに依存してたんだなぁ。

樹「……行く」

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作者名:かり | 作成日時:2020年1月24日 17時

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