第三十六話 「できたらって思ってたけど」貴方side ページ37
伊月先輩と二人きりになると、いきなり抱きしめられた。
A「あ、あの…っ」
２０秒くらいの沈黙。
けど、私にはそれがとても長く感じた。
伊「………ごめん……藍沢」
A「……え？」
伊「俺が勝手な事したせいで…藍沢を危険な目に合わせた。……俺のせいで……！！」
びっくりした。
言いながら伊月先輩、泣いてたから。
私もあの時のことを思い出して、思わず泣いてしまった。
A「伊月先輩っ……！！」
伊「ごめん。早く見つけてやれなくて…一番に、助けに行ってやれなくて…」
私が首を横に振ると、伊月先輩が体を離した。
伊「アイツらに何もされてないか？痛いところとかは？」
A「あ、足が少し…下駄脱げて、いろんな人に足踏まれたので…」
伊「足……ってか、血ぃ出てるぞ！？傷だらけだし……」
A「血まで出てるのは気付きませんでした…でも、ちょうど絆創膏持ってるんで大丈夫です！」
『ほらっ』と出した数枚の絆創膏を伊月先輩がとると、
座っている私の前にしゃがんだ。
A「？」
すると、私の右足をそっと持ち上げた。
びっくりしすぎて、思わず変な声を出しそうになった。
先輩は、濡らしたティッシュで足の血を拭い始めた。
A(えええええええ！？な、何この状況！？)
伊「ちょっとしみるかも。」
傷口に水がしみる痛みより、やっぱり、ドキドキの方が強い。
絆創膏を貼ってくれたあと、左足も同じ状況に。
男の子に素足を持たれたのなんて初めてだから、超緊張した。
しかも、好きな人。
ちょうど左足も終わると、先輩のケータイが鳴った。
伊「もしもし?」
日『どこにいんだお前らァァァ！！！！』
伊「うっ!!るさいな…何?」
日『何回かけても出ねーし! そろそろ帰るかって。』
伊「あ、そうなの?」
日『入口に９時な。』
伊「分かった。」
A「帰るんですか?」
伊「あぁ。９時に入口だって。でもまだ８時半だし、大丈夫だろ。」
もう、帰らなきゃいけないのか…
夏祭り中に、告白できたらって思ってたけど
どうしよう?
第三十七話 「この時が」貴方side→←第三十五話 「俺じゃ」伊月side
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引きこもり界の大妖狐(自己中)@銀楼松(プロフ) - いえいえ！言われなくても焼きチョコ様と書かれたうちわ持って応援しますよ！ほんとに柿チョコさんイイですよねー！ありがとうなんて私の方がですよー！ありがとうございます (2016年5月21日 17時) (
レス) id: 9040d70b09 (このIDを非表示/違反報告)
焼きチョコ(プロフ) - 引きこもり界の大妖狐(自己中)@銀楼松さん» うわあぁぁぁぁぁぁありがとうございます！！！！(///▽///)(///▽///)めちゃくちゃ嬉しいですあぁぁ作者やっててよかった←笑 柿チョコさんいいですよね〜(〃艸〃)これからも応援して下さると嬉しいですありがとうございます！！ (2016年5月21日 17時) (レス) id: bf111cc88e (このIDを非表示/違反報告)
引きこもり界の大妖狐(自己中)@銀楼松(プロフ) - 元から焼きチョコさんがだいすきで…大先輩なんですよ！嬉し泣きが…私も柿チョコさん愛してます (2016年5月21日 8時) (レス) id: 9040d70b09 (このIDを非表示/違反報告)
焼きチョコ(プロフ) - 引きこもり界の大妖狐(自己中)@銀楼松さん» ありがとうございます！！ (2016年5月19日 22時) (レス) id: bf111cc88e (このIDを非表示/違反報告)
引きこもり界の大妖狐(自己中)@銀楼松(プロフ) - とても面白い作品ですな！これからもがんばってくださいね！ (2016年5月19日 20時) (レス) id: 9040d70b09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：焼きチョコ | 作成日時：2014年5月31日 17時
