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「待ってよ、廉！」
続いて見えた顔。
......レナ。
泣いてたのはレナだったんだ。
見えた顔に心の奥底でまたあの時の苦しさが沸き始める。
「...A。
なんでAがここにいるの...っ！」
私を見るレナの目がギロッと変わる。
私への特別な感情に彼女は度々感情的になる。
「まさかまた、何か企んでるの！？
あんたがっ廉に何か吹き込んだのっ...！？」
「...たまたま通りかかっただけだよ、何もしてない」
お手上げ、とでもいうように両手をあげる。
私と廉とレナ。
おもしろいよね？
...なんて皮肉なトライアングル。
ちょうどいいわ。
二人に聞いてもらいたいの。
「私、平野先輩と付き合うことにしたの。
先輩のことを愛してる。
廉、レナ。
傷つけてごめんね。
.........幸せになって。」
二人の今の状況を見て、幸せになって、なんて程遠いけど。
自分だけ幸せになるなんて、割に合わないでしょう？
彼らにはそれぞれ幸せになってほしいだなんて。
私にこんなこと言う資格ないかもしれない。
それでも...、
一度愛した男と。友達だった女よ。
背中を向いて歩き出す。
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さっち - ドロドロしたのが読みたかったのでほんとこのお話最高です！更新楽しみに待ってます！ (2016年10月17日 23時) (
レス) id: 98800b7e8f (このIDを非表示/違反報告)
侑貴 - 更新楽しみにしてます！ミステリアスな感じに引き込まれていってしまいました！作者さんのこの作品大好きです！お願いします、作品を書いてください！ (2016年10月2日 23時) (レス) id: 09b0973850 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きら | 作成日時：2016年9月5日 23時
