1▽赤は林檎。 ページ1
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＿＿＿ わたしたちに、希望も未来もあるのでしょうか。
...きっとわたしたちの罪は、どれほど償っても、どれほど後悔しても、消えることはないのでしょう。
屋上から見える青空は高すぎて、風に揺れるスカートをそのまま、何かで汚れてしまったワイシャツを抱きしめて、目を閉じた。
まぶたの裏は真っ暗で、未来なんて見えなかった。
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【?? Side 】
唇は美味しそうに赤い。
ああ、とても。 とても美味しそうだ...。
近づいてくる赤に断る理由などない。
理性なんて働かなかった。
ほら、アダムとイブだって禁断の果実に＿＿＿...
目を閉じたまま、待っていたのは確実に私だ。
...
「...ねえ、何してんの？」
もたれかかるその声は、一瞬で誰だか分かって、私の頭は真っ白になった。
...あと、0.何ミリ？
唾を飲み込む音が聞こえて、私と彼はあと少し動けば唇がくっつきそうなのに。
「何してんだって聞いてんだよ！！」
近くに置いてあったゴミ箱を蹴る音と、今まであなたから聞いたこともないような怒号。
震えて、息ができなかった。
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さっち - ドロドロしたのが読みたかったのでほんとこのお話最高です！更新楽しみに待ってます！ (2016年10月17日 23時) (
レス) id: 98800b7e8f (このIDを非表示/違反報告)
侑貴 - 更新楽しみにしてます！ミステリアスな感じに引き込まれていってしまいました！作者さんのこの作品大好きです！お願いします、作品を書いてください！ (2016年10月2日 23時) (レス) id: 09b0973850 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きら | 作成日時：2016年9月5日 23時
