【鬼滅の刃】謎の部屋に閉じ込められまくる女の子のお話 【短編集】

にらめっこをし、敗者が勝者に接吻をしろ【冨岡義勇】壱 ページ5

『…』

またかいな。でも、今回は落ちなくてよかった…
じゃないでしょぉぉぉ！ぬぁんでまたこの部屋に来てるんだ私は！
あぁ、また変なお題だったらどうしよう…相手が男だったらどうしよう…あぁぁぁ！

ドン

え、誰か来た？え？誰？着地できるって猛者じゃん。まさか、また柱？

「…」

アーワタシシッテル。ウン。知ってるよ。この人、確かね、ぼっ…じゃなくて、水柱の人でしょ？私知っとる。うん。
で、この人と何するの。

【にらめっこ】

『ブフォ、あっやべ』

レベル下がった！良かった！嬉しい！わーい！
ねぇ、まって、そんな真顔で見ないで。っていうかこれ私負け確じゃん。この人笑わないでしょ。うわ

『あ、あの、水柱さん。そ、そのぉー…』

「冨岡義勇だ」

あっハイ

『その、冨岡さん。にらめっこしましょう。』

「……は？」

ですよねー。そりゃ、は？ってなりますよねー知ってたよ。うん、知ってた。

『えっと、にらめっこしないとこの部屋出れないんです。』

あなたが落ちてきた穴は塞がってますし。

「…そうか」

んにしても言葉少ないなこの人。煉獄さんと同じく何考えてるかわかんねぇよ。

『あのー、にらめっこ…』

「分かった。俺は早く出たい。するぞ。」

そう言って私の前に正座した。
やっとまともに喋ったと思ったら…何だこの人ぉ！
まるで私といたくないみたいじゃないかこのやろー

『分かりますよね？にらめっこ。笑ったら負けですよ。変顔するんですよ。聞いてます？』

「ああ、聞いている。ちゃんと分かっている。早く始めるぞ」

言葉が足りないんだぞ、このやろー

『に、にーらめっこしーましょーわーらうと負けよーあっぷっぷ』

意外と恥ずかしい…にらめっこってこんな恥ずかしかったっけ？ねぇ！誰か教えて！
私は特に面白い変顔も思いつかなかったので取り敢えず頰を膨らませた。それに対し冨岡さんは…

「…」

え？それ顔しかめてるだけじゃない？それ変顔っていうの？お願いします。誰か教えて。

『ブフォ』

その顔に耐えきれず私は噴き出してしまった。
噴き出し方きたねえな。

「俺の勝ちだ。出るぞ」

知ってたよ。うん。だって真顔だもん。笑うわけないじゃん、あの人ぉ！

「…」

あれ？出て行かないの？なんd…

『oh…』

「開いていない。どういうことだ。」

いや知らないよ！私のせいみたいに言わないでよ！

『わからないです！もしかしたらまだお題が…？』

疑いつつお題を見てみると…

にらめっこをし、敗者が勝者に接吻をしろ【冨岡義勇】弐→←後ろから抱擁しろ【煉獄杏寿郎】弐

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