CHAPTER 02 無意味な殺人は無意味な殺人を呼ぶ ページ42
『意外性に富んだ生徒には、意外性に富んだ処刑を！そんな神様の意図が伝わりますね！！』
もしかしてこの処刑内容を決めているのは、茶番ちゃんじゃなくてその“神様’’なんだろうか。
その神様ってのは、相当残酷な人なんだろう。
画面に映っている死体は、さっきまで話していた大先生だ。
貫かれた鏡の破片に、私は思わず自分の胸に手を当てた。
「一つ聞いてもいいですか？」
ショッピくんがそう尋ねると、茶番ちゃんは「ん？なになに？」と首を傾げた。
「なんで普通に殺さないんすか、わざわざ手が込んだ処刑する意味なんて無いでしょ」
『意味が無いわけないじゃん。神様は無駄なことなんてしないんだから』
「じゃあその意味って？」
追及すると茶番ちゃんは「ン〜？？？」と腕を組んで考える素振りを見せる。
『神様の、粋な計らい…？』
「っえ、もしかして茶番ちゃんもよく分かってないの？」
思わずそう聞き返すと、図星らしい茶番ちゃんは「実はね〜…」と自信なさげに言った。
てっきり此処では茶番ちゃんが主導権を握っているように思えたが、陰の‘‘神様’’の存在は本当に大きなものらしい。
『まあでも物忘れの激しいお前らよりは、神様のこと知ってる自信あるよ！』
「神様って結局誰のことなん？」
『そんなの自分で考えなよ』
コネシマくんの質問に、茶番ちゃんはそう答えた。
どうせ知らない人だろうし、名前くらい教えてくれてもいいのに。
『誰でもいいじゃん、お前らが優等生でいれば誰も死なないんだし』
確かに茶番ちゃんの言う通りだ。
誰かが殺しをしなければ、こんな裁判をする必要も、処刑を見る必要もなくなる。
でもわざとらしく動機を出してくるのは茶番ちゃんの方だ。
拉致犯は私たちを殺したいのか、脅しで大人しくさせたいのか。
「学園長として、ハナマルがもらえるような優等生を育てたいだけなのにさ」なんてぶつくさ言いながら、茶番ちゃんは立ち去って行った。
「…ふうっ…」
茶番ちゃんがいなくなると、思わず沈黙を破るように溜息をついた。
私はまだ立てている。
シャオロンくんが死んでしまった時より、人が死ぬことに慣れているような気がした。
よくよく考えれば、出会って数日の仲である。
ただ罪悪感が残るだけで、親戚の誰かが死んだ時より寂しさはない。
きっとクラスメイトの誰かが一人欠けたくらいじゃ、気にも留めないだろう。
私も所詮、人間らしく薄情なのには変わりない。
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わたうさ@火星人☆(プロフ) - 名無しくんさん» ご愁傷様です…(´ｰ｀;) (2019年9月23日 12時) (
レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
名無しくん - 推しが…死にましたぁ…(°▽°) (2019年9月23日 11時) (レス) id: f915d9c3de (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 閑さん» はじめまして、いつも閲覧有難うございます！私も大好きで、d!様と原作者様には感謝しかないです…かたつむり更新ですが自分のペースで頑張ります！有難うございます！ (2018年12月28日 14時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
閑 - はじめまして、いつも楽しく見させて頂いてます! d!もダンロンも大好きなので主さんには本当に感謝しかないです…これからも更新など頑張ってください (2018年12月28日 14時) (レス) id: 8c1224d0db (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 蒼空さん» ひえええ！両方推しだったなんて！！今後名前だけでも沢山出します！！これからも閲覧お願いします！コメント有難うございます！ (2018年12月15日 17時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
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