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CHAPTER 02 無意味な殺人は無意味な殺人を呼ぶ 学級裁判後編 ページ35

「このボタンは多分、犯人がひとらんくんをホワイトボードに磔にするとき落としたものじゃないかな」
「磔にするとき?」

私の言葉の一部をゾムくんは復唱した。

「ひとらんくんの服か何かに引っ掛けてしまって、犯人は無理矢理それを引き離しちゃったんだと思う」
「そんなのことしたら、当然ボタンは外れて何処かへ飛んで行く」

付け加えたショッピくんに、私は「そう」と言って彼を指差した。

「消灯時間で電気を点けられない中、懐中電灯を持っているわけでもない犯人は何処かへ飛んで行ったボタンを探すのに苦労した筈だよ」
「成る程!それで結局見つけられんかった犯人は、ボタンをそのままにしてしまったんやな!」

コネシマくんは名推理とでも言いたげに顔を輝かせて言った。
犯人は幾ら探しても見つけられなかったボタンを、他の人に見つけられるわけがないと油断していたのだろう。
それが結果命取りになったわけだが。

「犯人はボタンが一つ欠けたところで、着替えてしまえばいいんだから問題ないよね」
「でも、何でそのボタンの持ち主が大先生って分かるん?」

兄さんは、私の手の中にある白いボタンを指差しながら尋ねる。
私はボタンを握り直しながら「そんなの簡単だよ」と返した。


「まず、ゾムくんとショッピくんとロボロくんの制服にはボタンが付いてないよね」

私がそう言うと、全員が三人の制服を確認した。
ゾムくんはパーカーで、ショッピくんはジャンパー、ロボロくんはTシャツだ。

「次にグルちゃん、兄さん、私の三人は黒いボタンだから違う」
「俺は金色で、コネシマも橙色やから…俺らも違うな」

私に続くようにマンちゃんは、近くのコネシマくんの服を指差して言った。
しんぺいくんも手を挙げて「俺も俺も」と自分の白衣を指でつまんで続ける。

「取れたボタンってすぐどっか行くから、俺の白衣のボタンって色が統一してないんだよね」

しんぺいくんの言う通り、白衣のボタンは大きさも色もバラバラなものだ。
しかし本来付いていたであろう白いボタンだけは、何処にも付いていない。

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わたうさ@火星人☆(プロフ) - 名無しくんさん» ご愁傷様です…(´ー`;) (2019年9月23日 12時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
名無しくん - 推しが…死にましたぁ…(°▽°) (2019年9月23日 11時) (レス) id: f915d9c3de (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 閑さん» はじめまして、いつも閲覧有難うございます!私も大好きで、d!様と原作者様には感謝しかないです…かたつむり更新ですが自分のペースで頑張ります!有難うございます! (2018年12月28日 14時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)
- はじめまして、いつも楽しく見させて頂いてます! d!もダンロンも大好きなので主さんには本当に感謝しかないです…これからも更新など頑張ってください (2018年12月28日 14時) (レス) id: 8c1224d0db (このIDを非表示/違反報告)
わたうさ@火星人☆(プロフ) - 蒼空さん» ひえええ!両方推しだったなんて!!今後名前だけでも沢山出します!!これからも閲覧お願いします!コメント有難うございます! (2018年12月15日 17時) (レス) id: af7c01dafc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わたうさ@火星人☆ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年10月16日 12時

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