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中原幹部の秘書も兼ねる事になった私は今、中原幹部から今入れられている予定の確認をしていた。



「…やはり外仕事が多いのですね。」

「まァな。」



これじゃあ、書類が溜まってしまうのも頷ける。

つまり中原幹部が外で仕事をしてる時は私が持っている仕事か紅葉さんのお手伝いをする事になって…。



「なァ橘?」

「はい、何でしょう。」

「さっそくなんだが、いちゃいちゃの時間入れれねェか?」

「必要ありません。仕事に何か利益が?」

「…。」



細かく纏めた手帳を閉じた。



「では私はこれで。何か予定が変更される場合はお申しください。調整します。」

「ああ…。」



彼の執務室から出ようとすると腕を掴まれ、引き寄せられるが身体に腕は回らない。

私が幹部の胸に顔を寄せて立っているだけ。



「……。」

「あの…。」

「…ん、行っていい。」

「はい…?」



頭を下げて執務室を出た。

廊下を歩いているとチラチラと周りから視線が集まってこそこそと何やら話をされている。

それは女性が特に多く、ああ、中原幹部の事かという話の内容がなんとなくだが察してしまう。

さて、次はどんな噂が広まるかな。



「橘さん!」

「樋口さん、おはようございます。」

「おはようございます!ではなくて!何やら変な噂が立ってしまわれてるようですが…!」

「それは一体どんな噂ですか?」



噂の内容を尋ねると少し頬を赤らめて小さな声で私にだけ聞こえるように云う。



「橘さんが中也さんを無理矢理、身体で落とした、というような…。」

「……。残念ですが私にはそのような身体は持ち合わせておりませんが。」



如何してそんな噂になったのか。

…心当たりは一つ、ある。

あの体術訓練で、中原幹部が好みの胸を口にしていた事からそれを耳にした人達が話を広めた、としか…。

取り敢えず、情報をくれた樋口さんにはお礼を云ってこの場を離れた。



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陽奈(プロフ) - やばいやばいやばいやばいです!!!!中原幹部も橘ちゃんも愛おしすぎて辛いです!!!!!!🥹 (3月17日 20時) (レス) @page46 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
琉菜(プロフ) - 赤面しすぎて、キュンキュンしすぎて苦しいです、笑。かっこいいだけじゃなくて、可愛い中也さん……最高でした! (1月31日 4時) (レス) id: 130df2b699 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - 今リアルの方が色々しんどくて嫌になりながら占ツク開いて主様のお話読んでたらもうこっちの世界幸せすぎて涙出てきました🥲素敵なお話ありがとうございます😭😭 (1月22日 19時) (レス) @page41 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜おもち - この小説見て中也すきになりました。やばい。これ以上推しを増やしていいのだろうか… (1月4日 19時) (レス) @page7 id: 536ced7b0d (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - あの、、なんかもう今年始まったばっかりだけど、1年分のキュンキュン使い果たした気がします😇💗 (1月4日 0時) (レス) @page32 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2023年12月9日 20時

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