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幹部には私しか居ないどうこうではなく、ただ、勘違いをして酷い言葉を云ったのは謝らなくてはならない。
そう思って就業時間後、彼の執務室の前に立っていた。
…どうしたものか。
「橘か、何をしている。」
「っ…芥川君ですか。驚かせないでください。」
「僕は中也さんに用があって来たまで。……貴様も中也さんに用事か。ならば丁度いい、此れを中也さんへ。」
「え…?」
「では頼んだぞ。」
無理に押し付けられた書類に罪は無い…。
私は気合いを入れて扉を叩いて失礼しますと云ってから中へと入った。
「…何だ。」
「芥川君から書類を預かりました。」
「ああ。」
デスクは書類の山で幹部の顔なんて此方からは見えない。
書類を手渡しで渡した際に見えた少し疲れた顔。
「つかぬ事をお聞きしますが休息はとられましたか。」
「休んでる暇なんてねェよ。」
「……お手伝いさせて頂きます。」
「は?ちょ、おい!勝手に…ッ!」
書類の束を取って以前書類整理をしていた場所で内容を確認しながら持ってきていたペンを持って手を動かす。
何も云わなくなった幹部は自分の椅子に腰を落ち着かせた。
懐かしく感じるこの空間は私には少し、気恥ずかしく感じた。此処は、私と彼の気持ちが通じ合った場所であるから。
もしかしたら、そんな淡い気持ちを心の隅に置いて目の前の書類に集中した。
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陽奈(プロフ) - やばいやばいやばいやばいです!!!!中原幹部も橘ちゃんも愛おしすぎて辛いです!!!!!!🥹 (3月17日 20時) (レス) @page46 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
琉菜(プロフ) - 赤面しすぎて、キュンキュンしすぎて苦しいです、笑。かっこいいだけじゃなくて、可愛い中也さん……最高でした! (1月31日 4時) (レス) id: 130df2b699 (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - 今リアルの方が色々しんどくて嫌になりながら占ツク開いて主様のお話読んでたらもうこっちの世界幸せすぎて涙出てきました🥲素敵なお話ありがとうございます😭😭 (1月22日 19時) (レス) @page41 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜おもち - この小説見て中也すきになりました。やばい。これ以上推しを増やしていいのだろうか… (1月4日 19時) (レス) @page7 id: 536ced7b0d (このIDを非表示/違反報告)
陽奈(プロフ) - あの、、なんかもう今年始まったばっかりだけど、1年分のキュンキュン使い果たした気がします😇💗 (1月4日 0時) (レス) @page32 id: c0bc1d8a43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2023年12月9日 20時