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灰羽君をヘトヘトにさせるまでレシーブの練習をさせて休憩を入れようとドリンクを床に倒れている彼に手渡す。



「小鳥遊さん、バレーしてたの?」

「赤葦君…。うん。」

「トスも綺麗だった。」

「強豪の正セッターに言われたら自信つくね。でも私は、レシーブが一番好き。」



相手の一番のスパイクを上げた時の喜びと快感。

手応えのある攻撃でも、ボールがコートにつかなければ負けはない。地味かもしれないけど、私にはそれが凄く魅力的に思えた。

そして、ブロック、チームと一体になった時のレシーブは高揚感を覚えるほど。



「好きなんだね、バレー。」

「うん、大好きだよ!」



クスッと笑った赤葦君は手を伸ばして、汗で髪の流れが不自然になっていたであろう箇所をそっと直してくれた。



「A。」

「っ……。」



突然、呟かれた私の名前。

驚いたからなのか私には分からない。ただ、はっきりと聞こえたのは、私の一際跳ねた脈動の音。



「けい、じ…君?」

「うん。」



京治君を見上げ、京治君に見下ろされ、金縛りにあったように目がそらせない。



「はーい、あいだ失礼しまーす。」

「わっ、てつろ!?」

「……。」



間に割って入って後ろから私の肩に手を置き、再び灰羽君のレシーブを見るようにと言われ、その通り灰羽君にマンツーマンでしっかり指導した。



.



「赤葦、ちょっと顔赤いけど熱か?」
「……恐らく。少し厄介な熱ですかね。」


「………。」

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シロ(犬) - 面白いです!更新頑張ってください。 (2019年7月11日 16時) (レス) id: fa5f2782df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2019年6月9日 22時

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