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「まさか、Aがキッド様目当てで来るとは思わなかったわよ。」
「まあ、借りもあるし。」
「借りって何の?」
「これ。」
園子と蘭に一枚のトランプを見せ、キッドが残したトランプ、と言えば園子が私からトランプを奪ってわなわなと震えだす。
「は、ハートのAですって〜っ!!あーん、キッド様!私にもちょうだーい!!」
んーっ、とそのトランプにキスする園子は昔から変わらずユニークな性格で、私も蘭も苦笑い。
「ねえ、ところで新……、コナン君は来ないの?」
「コナン君ならここに……、あれ?いない!」
「よくいなくなるガキンチョだこと。」
キッドの予告時間まで時間はあるし、中の警備を見に行ったのかもしれない。
私も中へと入って顎に手を当てて頭の中で思考を巡らせているキッドキラーの肩に手を置いて、振り向いた彼に久しぶり、と声をかけた。
「おまっ……。なんでここに。」
「キッド様に会いに来たから、なんてね。」
「はは……。キッド様ね……。」
乾いた笑いを受け流し、次郎吉さんが施したキッド対策に目を向けた。相変わらずの防犯に開いた口が塞がらないとはこの事だけど、それを掻い潜るキッドも流石の一言に過ぎる。
キッドの予告時間まであと20分。
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汎用うさぎ(プロフ) - 祟璃さん» 成る程…。参考にさせて頂きます!アドバイスありがとうございました! (2019年4月13日 21時) (レス) id: 8e53fc3a0e (このIDを非表示/違反報告)
祟璃(プロフ) - いつお話が変わったんだろう...ということが所々ありました。場面の展開をもう少し細かくされればいいと思います...。 (2019年4月13日 20時) (レス) id: 53235c3c55 (このIDを非表示/違反報告)
名無し56039号(プロフ) - とっても面白いです!!この作品は完結まで持って行ってください!!お願いします(>人<;) (2018年10月1日 23時) (レス) id: f94faaa2fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2018年9月29日 8時