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キッドが予告した時間まであと十分を切った。
「私、屋上に行ってるから。」
「あ、おう。」
神出鬼没な彼は暗闇の中、白い格好で派手に飛び回ると聞く。もし、今回も空から飛び立つなら屋上が逃げやすいだろう。
まあ、人に紛れられてしまえば終わりだが、ただキッドにしてやられるのだけは避けたい。
一人屋上に上がっていれば、既に予告時間まで五分を切っていた。
「怪盗キッドが現れるというのに、お嬢さんは一人で何をされてるのですか?」
「……別に、何も。」
「では、少しの間眠って頂きましょう。」
「キッ……ド……っ。」
何か薬品を嗅がされて眠気に襲われた。
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キッドが現れるまで、あと一分を切り、現場は緊張感が一層増していた。
狙われている宝石の周りに警察が囲むようにして厳重に守られている。
「さっきより凄い警官の数だね、名探偵君。」
「うん……。」
「もうすぐでキッドの予告時間か……。」
キッドはどうやって宝石を盗むつもりでいるのか、そればかり考えていたコナンは声をかけてきた人物をすぐには認識出来ずにいた。
「おい!予告時間はとうに過ぎてるぞ!キッドはまだ現れんのか!!」
キッド逮捕に全力をかける中森警部が叫んだと同時に部屋の明かりが消える。そして、部屋中に広がる煙。
「まずいっ!!」
時既に遅し。
厳重に守られていたショーケースの中の宝石は無く、キッドカードだけが残されていた。
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汎用うさぎ(プロフ) - 祟璃さん» 成る程…。参考にさせて頂きます!アドバイスありがとうございました! (2019年4月13日 21時) (レス) id: 8e53fc3a0e (このIDを非表示/違反報告)
祟璃(プロフ) - いつお話が変わったんだろう...ということが所々ありました。場面の展開をもう少し細かくされればいいと思います...。 (2019年4月13日 20時) (レス) id: 53235c3c55 (このIDを非表示/違反報告)
名無し56039号(プロフ) - とっても面白いです!!この作品は完結まで持って行ってください!!お願いします(>人<;) (2018年10月1日 23時) (レス) id: f94faaa2fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2018年9月29日 8時