第四十話 ページ41
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船内の至るところを探してみても、一向に神威の姿は見つからず、半ば諦めて神威の部屋に行けば、ベッドで寝ている神威を見つけた。
いつもの三つ編みは、ゆるゆるでアンテナもピン、と立たず萎れていた。
相当疲れてたんだな、と神威の頭を撫でれば、ん…、と声をあげる。
「大好き。」
真正面からはまだ言えないけれど、しっかりと、伝えていくからね。
寝ている神威をおこすのは悪いと思い、部屋を出ようとすると神威は私の言葉に返事をするように寝言を呟く。
「A…。どこにも、行くな……。」
その言葉にキュンとしない女性がいるだろうか。
寝言までも、私の事を呟いてくれる神威。
私は、そんな彼にちょっとだけなら、と覆い被さるようにして神威を見下ろす。
綺麗な白い肌に、サーモンピンクのサラサラな髪。
「っ…。」
神威の顔を見ていると、やっぱり目に入るのが唇。
昨日、この口で好きだと言ってくれて、キスをしたんだ。思い出せば、本当に恥ずかしくて穴があれば入りたいくらい。
「い、一回くらいなら…。」
ドキドキと心臓が鳴り、顔を近づけていくにつれ、鼓動は早くなっていく。
軽く唇が触れあい、サッと顔を離す。
そして、さっきの感触を確かめるように触れる。
「もう一回…。」
何故か、神威とのキスの感触が忘れられなくて、気付いたらハマってしまっていた。
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ゆる - 面白かったです!!神威可愛いなー(ノ≧▽≦)ノ (2020年5月13日 11時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
りなりー - かわいい、カワイイ、カワ(・∀・)イイ!!キュンキュンしました。大好き! (2020年5月1日 1時) (レス) id: 6dff351985 (このIDを非表示/違反報告)
矮俚好 - うわ、うわ、うわ、うわ!(訳:最高!神!とりあえず……最高!)←伝われ(願望) (2018年1月11日 20時) (レス) id: a1d4539828 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(プロフ) - 面白かったよ、これからも頑張ってねー。(/・ω・)/ (2017年8月21日 5時) (レス) id: dd49ad89fc (このIDを非表示/違反報告)
汎用うさぎ(プロフ) - いちごミルクさん» 読んでいただき、ありがとうございました! (2017年8月3日 10時) (レス) id: 8e8f377fcc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2017年5月10日 22時