検索窓
今日:4 hit、昨日:5 hit、合計:178,312 hit

第十話 ページ11

.




夢を見た。
私と日輪と月詠が笑っていた。


うっすら目を開けると椅子に座ってDSで遊んでいる神威が視界に入った。
私は、狸寝入りを決め込もうと再び目を閉じる。




「もう起きただろ。出てきなヨ。」




神威にはバレていて大人しく体を起き上がらせる。
すると私との距離を一瞬で詰めた。




「仕事があるって言ったよネ。」

「うん…。」

「なんで俺から離れたの?」




なんで?
よくそんな事が言えたものだ。

勝手に一人で行った癖に。どうせ付いてきてない私に気づいたのは暫くしてからなんでしょ。




「そういう気分になっただけ。」

「プライドが高いのも困り者だな。」

「私はもともとこういう性格なの。」

「構わないさ。ゆっくりと蹂躙してあげるヨ。」





とんっと押し倒され私に覆い被さる神威。

私は彼を見ないよう顔を横に向ける。
痛みは来ない。来るのは快楽だけ。

それならいっそ、全部預けてみようか。


神威の首に腕を回して口づける。

もう彼に対して恥ずかしさも無くなった。
あるのは私の心にぽっかりと空いた穴。




「んっ…。」




全て神威のやりたいように。

身を委ね、私の何もかも差し出す。
これが、私の仕事。何も感じず相手を満足させて終わる事がベスト。

伊達に高級遊女をやってたわけじゃない。
感じていても顔に出さない事も出来る。


今まで彼としてきた時は自分の思うままにしてきたけど、今はそんな気になれない。

それは、彼に大切にされていないと改めて気付かされたから。




「なんで…。」

「え?」

「なんで、そんな顔をするんだよ。」




.

第十一話→←第九話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (108 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
260人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 神威 , 吉原   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆる - 面白かったです!!神威可愛いなー(ノ≧▽≦)ノ (2020年5月13日 11時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
りなりー - かわいい、カワイイ、カワ(・∀・)イイ!!キュンキュンしました。大好き! (2020年5月1日 1時) (レス) id: 6dff351985 (このIDを非表示/違反報告)
矮俚好 - うわ、うわ、うわ、うわ!(訳:最高!神!とりあえず……最高!)←伝われ(願望) (2018年1月11日 20時) (レス) id: a1d4539828 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(プロフ) - 面白かったよ、これからも頑張ってねー。(/・ω・)/ (2017年8月21日 5時) (レス) id: dd49ad89fc (このIDを非表示/違反報告)
汎用うさぎ(プロフ) - いちごミルクさん» 読んでいただき、ありがとうございました! (2017年8月3日 10時) (レス) id: 8e8f377fcc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2017年5月10日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。