第二十話 ページ21
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痺れを切らした神威がムスッとしながら私の上から退いて、ようやく諦めたかと思えば「何してんの?」と言ってきた。
「10分しか待たないから。ていうか待てない。」
「え?」
「風呂に行くんじゃないの?」
「う、うん…。」
諦めたわけじゃないんだ。
だけど私の気持ちを優先してくれようとしている。
その神威の親切さにじーんと胸が打たれる。
私は今日一のスピードでお風呂を済ませてバスタオル一枚を巻いて神威の前へと出て行く。
「早速誘ってくれるネ。おいで。」
両手を広げて待つ神威の前に行くと、腕を引かれ神威の腕の中に収まった。
優しく抱き締めてくれる彼の胸に顔を埋める。
すん、と匂いを嗅ぐと何も変わらない神威の匂い。
「お風呂上がりの破壊力って凄いんだネ。」
「そう?」
「うん。もう元気になっちゃった。」
私はギョッとして神威を見ればニコニコとして笑みを崩さない彼から少し離れようとすれば更に強く抱き締められる。
「誰が離れていいって言ったの。」
その言葉に他意は無いって分かってるのに、どうしようもなく私を舞い上がらせる。
神威の背中に腕を回してキツく抱き締める。
「A。胸大きくなったんじゃないの?」
「そうかも。」
「俺のテクニックの良さ。」
「はいはい。」
少し体を離せば、何の躊躇いもなくバスタオルをのけた神威は私の胸に優しくキスを落とした。
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ゆる - 面白かったです!!神威可愛いなー(ノ≧▽≦)ノ (2020年5月13日 11時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
りなりー - かわいい、カワイイ、カワ(・∀・)イイ!!キュンキュンしました。大好き! (2020年5月1日 1時) (レス) id: 6dff351985 (このIDを非表示/違反報告)
矮俚好 - うわ、うわ、うわ、うわ!(訳:最高!神!とりあえず……最高!)←伝われ(願望) (2018年1月11日 20時) (レス) id: a1d4539828 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(プロフ) - 面白かったよ、これからも頑張ってねー。(/・ω・)/ (2017年8月21日 5時) (レス) id: dd49ad89fc (このIDを非表示/違反報告)
汎用うさぎ(プロフ) - いちごミルクさん» 読んでいただき、ありがとうございました! (2017年8月3日 10時) (レス) id: 8e8f377fcc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2017年5月10日 22時