第十九話 ページ20
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「じゃあ阿伏兎、後はよろしくネ。」
「おいおい。帰って来て早々盛るつもりか。」
「そうでもしないとやってけないヨ。」
神威に横抱きにされ、以前私の部屋にしてくれていた部屋へと連れていかれる。
彼が壊したドアも直されていた。
「……手加減しないから。」
「え?ちょ、ちょっと待って!」
ベッドに投げられ私の制止の声も聞かず、事に進もうとしている。
私は神威の口を両手で防ぐ。
ドキドキして神威の顔がちゃんと見れない。
「お、お風呂に入らせて。」
「駄目。待てない。」
「でも、私、他の男に触られたままだし…。」
こんなのは口実だけど、ちゃんと心の準備と体を綺麗にしてからしたいから。
「俺が何日待ったと思ってる?」
「あ、あの…。」
私を見る神威の目はギラギラとしていて、まるで獲物を見つけた肉食動物みたい。
「今まで何人の男に抱かれた?」
「わ、忘れたわよ。そんなの。」
「ふ〜ん。忘れるほどしたんだ。俺はAしか抱けないのに?」
「え…。」
思ってもみなかった言葉に私は驚く。
言った本人でさえ、目を見開いて驚いていた。
「あ、いや。今の無し。」
「無理だよ。」そんな言葉は私の喉につっかえてしまい、出る事は無かった。
私達はそういう関係で、私がそれに悩んでいる事なんて神威は知らないんだろう。
片手で顔を覆っている神威の心中なんて、今の私には到底理解する事は出来なかった。
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ゆる - 面白かったです!!神威可愛いなー(ノ≧▽≦)ノ (2020年5月13日 11時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
りなりー - かわいい、カワイイ、カワ(・∀・)イイ!!キュンキュンしました。大好き! (2020年5月1日 1時) (レス) id: 6dff351985 (このIDを非表示/違反報告)
矮俚好 - うわ、うわ、うわ、うわ!(訳:最高!神!とりあえず……最高!)←伝われ(願望) (2018年1月11日 20時) (レス) id: a1d4539828 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(プロフ) - 面白かったよ、これからも頑張ってねー。(/・ω・)/ (2017年8月21日 5時) (レス) id: dd49ad89fc (このIDを非表示/違反報告)
汎用うさぎ(プロフ) - いちごミルクさん» 読んでいただき、ありがとうございました! (2017年8月3日 10時) (レス) id: 8e8f377fcc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2017年5月10日 22時