綿菓子くん【男主】

綿菓子 其の二 ページ2

そして翌日________




「二人共……仕事、頑張って……」




そう云って僕は鏡花と敦の頭を撫でる
今日は鏡花が武装探偵社の社員として初めての仕事
敦も鏡花も、どこか張り切っている様に見える




「ありがとう。頑張る」




「ありがとう」



二人はそう云って張り切った様に出て行った
…………本当に、大丈夫かな……？
僕は心配で書類が捗らない。というか一枚も進まない


あの携帯電話…………プログラム変えてもらってたっけ？
でも携帯電話のプログラムを変えたところで、あのポートマフィアが鏡花の様な存在を手放そうとするだろうか？


僕は不安すぎて仕事をしている独歩に話しかけた




「ねぇ、独歩……」



「なんだA。今は業務中だぞ」




そう云って独歩はパソコンで作業をしている
僕は自分の腕の中にいるごんを抱きしめて云った




「……鏡花の携帯電話のプログラムを変えたところで……ポートマフィアが［三十五人殺 し］である鏡花を……。

あの異能を持っている鏡花を……そんな簡単に手放すかな……？」




独歩の手が止まる
僕が何を云いたいか分かったのだろう
そして鏡花の携帯のプログラムを変えた人達に急いで連絡を入れた




「ッ……まずいな。俺は賢治と一緒に敦の所へ行く。

Aは何かあった時のために与謝野女医(先生)を呼んでおけ。分かったな？」




僕は頷き、晶先生を呼びに行った
………無事だといいんだけど……

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