【ダイヤのＡ】私のこと、忘れるくらい幸せになって…

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ー貴方sideー


私は原稿用紙を手にして言った。


『見てください。あさって締め切りなのに一行もかけてないんです。
全然アイディア浮かばなくて…

それで、クラスの男子に“学校に残って書けばいい”って言われたんで、
学校で書いてました(ニコッ』

倉持「よくもまああんなところで書こうと思ったな(ヒャハッ」

『あそこしか書く場所ないなーって
ご迷惑おかけしちゃってごめんなさい。』


結城「今日はもう遅いから帰った方がいい。

家は近いのか？」

『あ、まあ(ニコッ』

御幸「女子寮入ってる奴に止めてもらえば？

ま、友達いたらの話だけどっw」

『………』

御幸「…アレ？？」

『ほんとそうなんです！
私、友達いないから、あそこで書くしかなかったんです。あはは…』

御幸「い、いや…」

『今日は本当にご迷惑おかけしました。ごめんなさい。
少しの時間でしたが、皆さんとお話しできて楽しかったです。
ありがとうございました！(ニコッ

ではさようなら…』


そう言って立ち去ろうとした


みんなの優しさが、今は辛くって…



ーグイッ


『ふえっ…？


御幸先輩…どうしたんですか…？』


いきなり腕を掴まれたからマヌケな声をだしてしまった



御幸「お前さ…いつまで俺たちに愛想笑いするつもり？」

結城「俺たちはもう仲間なんだ」

倉持「ちょとくらいなら、話聞いてやってもいいぞー(ヒャハッ」

伊佐敷「いつまでも一人でかかえこんでんじゃねーぞオラァ」



みんな…気づいてたんだ…
これが本性じゃないって…

もう…いいよね？

我慢しなくていいよね…

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