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【参謀の叡智.弐】 ページ3

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『_______何ですか、中原さん?』



スタングローブをはめて
内側にあるスイッチを切り替えながら
使い心地を確かめていると、

中原さんは神妙な顔で何かを考えていた。






さらわれたQを利用したギルドの作戦。


それはあまりにも無差別的で

__________残虐性の高いものだった。



だからこうして私は

林太郎さんとの話し合いを重ねた末に

死者をどれだけ減らすかと
民間人をどれだけ救えるかに

重きを置くことにしたのだ。



「なぁ……」



中原さんの鋭い眼光が私を射抜いた。

隣に座る私の方へ中原さんは
体を斜めにずらして身体が向き合うように移動する。



「その情報源……、__________お前か?」


『…………、』



その目は信用できるんだろうな?
と暗に語っている。



『……正確には、
私のお義父さんが林太郎さんに持ちかけました』



「デュマ公か……。
ならギルドにも【トロイメライ】の
諜報員が潜んでいるってことか……。


信用できるんだろうな」



その愚問の質問に私は頷いた。



『私たちのビジネスは信用を主軸としたもの。
信用なければ情報などゴミクズ同然です』



情報は時にどんな希少金属にもまさる。

だが、それは真実でない限りクソほど役に立たない。

そしてそれは情報を持つものが
確かであると信じないと使い物にならないのだ。



「……情報を漏らしたことでそいつの命は」



作戦を知らされるということは
それなりの地位にその諜報員は潜んでいるのだろう。


だがそれは諸刃の剣。



中原さんの言葉に私は目を細める。




『私たちが下した命令は《【諜報】せよ》であり、裏切り者になれとは一言も云ってません』



世界各地に潜む【トロイメライ】の諜報員たちは

そのほぼ全てが諜報先で


何も事を起こさず、

ただただ潜入先の組織に従順であり、

確たる信用とそれなりの地位を手にしている。



『諜報員は目立ってはいけない。
群衆に紛れなければいけない。

何色にも染まれる無色透明出なければいけない。

ソレが鉄則です』





だからこそ、

その組織に不利益な行動をしろとかは一切ない。




NOCはNOCとばれた時点で
______生命線を絶たれるのだから。



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【叡智の参謀.弐】

【参謀の叡智.参】→←【参謀の叡智.壱】



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みゆう(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて何度も読んでしまいます。更新待っています。頑張ってください。 (2022年8月23日 13時) (レス) @page5 id: 3379df1390 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - このお話本当に何度読み返しても面白いです!何年経っても更新楽しみに待ってます! (2022年1月18日 1時) (レス) @page5 id: 03f5a06593 (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - 本当に本当にこのお話大好きです!!いつまでも更新待っています!! (2021年12月27日 0時) (レス) @page5 id: f9e43dff41 (このIDを非表示/違反報告)
ありす - 何度読み返しても新鮮な気持ちで読めて面白いです!何年経とうが更新楽しみにしています!頑張ってください! (2020年9月18日 18時) (レス) id: 0cbd250c29 (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 面白いです!最新頑張ってください!楽しみにしてます!応援してます! (2019年4月30日 6時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱鷺 | 作成日時:2018年6月23日 20時

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