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【初任務は緩やかに.弐】 ページ8

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“動物との会話は、本質から零れ落ちた残留”




そう、デュマ公は云う。

Aも何かを感じるのか、時折考えるように自分の手を見つめている。





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『お手』





何回目かわからないため息をはく。

動物相手に可愛く笑顔を見せるAに、声をかけようと屯う男共を目で制す。


この娘は今までどうやって生きてきたのか。



心配になるほど、そういう事にうとい。






『お代り』






虎相手に、犬の真似事をさせている姿からは阿呆な子にしか見えないのに。


しかも、虎はそれに応じるのか。


お前はネコ科だろう。





『よし。虎さんもOKです』




…………、今ので友達になったのか?





『次に行きましょう。
早くしないと日が暮れてしまいます』



「その前に閉園だろうよ」





まぁ、本人がいいと言うのならいいのだと納得する。
きっと、頭痛の種が増えるだけだ。



しゃがんでいたAの手を取って引っ張ってやると、はにかんだ。



振り払う事はせずに、そのまま手をつないで歩き出す。
自然につながれた手に、優越感を感じるのは気のせいだと目を背けた。








『…………、わっ』





途中でAが何も無いところで足をつまずいた。

とっさに、腕を腰に回し支えてやる。




いくら阿呆でも普段はこんな事はしない。
足でも痛めたのか、昨日の傷が治っていないのかと目を向ける。




「どうした?」




『大丈夫です。

なんかちょっと…………、』





自分でもよく分かってないのか、首をかしげる。




「疲れたなら云えよ?」




『真逆。これぐらいでへばったりはしません』







くすりと笑うとまた手を繋いで歩き出す。



勿論これぐらいでへばったなんて云ったら、帰ってから鍛え直しだったが………。





地図を見ながら、次の目的地を目指した。





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この後、
何度もつまづいたり転んだりを繰り返し、流石におかしいと二人して首をひねった。



そのたびに中原さんに支えてもらったりたすけてもらったから申し訳ない。



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【初任務は緩やかに.弐】
(………なんで転ぶんだろ?)

【異能と私】→←【初任務は緩やかに.壱】



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設定タグ:文スト , ほのぼの系 , 中原中也   
作品ジャンル:アニメ
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暁郗 - イヴアールって何ですか?馬鹿ですみません…… (2021年1月17日 15時) (レス) id: 14cb33816d (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺(プロフ) - シャロンさん» うおぅ。変換ミスすみません。ありがとうございます (2016年9月16日 20時) (レス) id: 27d4bf92b8 (このIDを非表示/違反報告)
シャロン(プロフ) - 重厚ではなく銃口ではないですか? (2016年9月16日 20時) (レス) id: c0512120b1 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこリュナ(プロフ) - 朱鷺さん» 日頃から自由人の彼にはいい罰ですねww (2016年8月30日 18時) (レス) id: 071c21dacc (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺(プロフ) - ひよこリュナさん» 本編でセリフゼロは可愛そうかなと思いましてwwwオマケで枠外扱いですw (2016年8月28日 20時) (レス) id: 4dc04444c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱鷺 | 作成日時:2016年7月22日 19時

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