【文スト】百鬼ノ図と隣人【弐】

【悪どい上司の作戦】 ページ15

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『えっ？
このまま芥川くんは放置するんですか？？』







ヨコハマのそびえ立つ楼閣の最上階。



そこで私と、林太郎さんは会談していた。

ソファーにテーブルを挟んで向かいあって座った状態。
テーブルには紅茶と珈琲。



壁のスクリーンに映るのは、私が持ってきた【中島敦】と【ギルド】。そして【死の家の鼠】についての報告文。
それと近年の動向。






「流石に、裏で動く【死の家の鼠】の狙いはわからないんだろ？」




『それは、____________。

あちらのフョードル･ドストエフスキーという方が、コンピュータの扱いに長けている等なので無理ですね』





【死の家の鼠】の頭目。



地下組織の盗賊団とうたわれるけれど、私は文書面でしか知らない。

コンピュータに長けている事は、彼らの所在地を探ろうとした時点で悟った。

いくつものサーバをかえし、偽造の多い履歴。
逆探知もしたが、イタチごっこだ。
うかつに踏み込むと、こっちがウイルスに引っかかる。





『狙いも残念ながら。
資金…………、資産狙いというのは推測できますが、逆を云うとそこまでしかわかりません』





【死の家の鼠】には入り込めないが、【ギルド】となると別だ。




その時に見つけたのが、誰かが通ったが後から塞いだようなセキュリティの穴。

巧妙に直してあったが故に怪しいモノ。



そこから【死の家の鼠】に私はたどり着いた。






「まぁ、どちらにしたって彼らは後に起こる全面戦争には参加しないだろう。

彼らはあくまでも盗賊だからね」





全面戦争。


【ギルド】が次にしようとしていること。
しかも此処ヨコハマで。


それはたやすく答えにたどり着いた。




【異能開業許可証】




日本に進出する上で必要なモノ。


根深くはびこるポートマフィアならともかく、海外からの裏組織が簡単に根を張れるほど日本は甘くない。





「真逆、彼らの狙いも異能開業許可証なわけが無いだろうし。
まぁ、【死の家の鼠】の方は私も考えておこう。


じゃ、



人虎の件は捕まえればマフィアに金が入る。


捕まらなかったら、ヨコハマの戦力が増える。



どちらにしろメリットとデメリットがあるから、なら芥川くんの経験値稼ぎに利用させてもらおうじゃないか」





うぉぅ。
流石、悪い人ですね。林太郎さん………。
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【悪どい上司の作戦】


本編で書かれない、裏方の話を想像するのは楽しい近頃

それと、諸々の事情で幹部就任
主に権力とか立場とか権力とか

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