第二百二十四話 ページ40
〜カナside〜
とりあえず実習を始めるんだが、どこに行くというのは決めていなかった。普通の町娘というのは、どういう所に行くのがすきなんだ?
氷上「…甘味を食べに行く…とか、かな?」
立花「フッ、良いだろう。行こうか、カナ。」
そう言って歩き始めた。もちろん、恋仲に見られなければ行けないため、手を繋いで…本当、こういうのは苦手だよ。
近くに甘味処があるらしいので、そこに行くことにした。
氷上「仙蔵、ここなの?」
立花「あぁ、ここだ。最近できた大福の店でな、少し並ばないといけないが、上手いんだ。色んな種類の大福があってな。」
仙蔵の話によると、ここは最近できた店で人気なのだそう。そして人気商品は、色んな種類の大福。
例えば、いちご大福・みかん大福・豆大福などなど…そんな感じで、若者からの人気があるらしい。
という事で、あたしらはこの店に入っていちご大福を頼んだ。
氷上「仙蔵。美味しいね。」
立花「あぁ、そうだな。」
店の人「あれ、お客さん。恋仲かしら?」
すると、女が来た。彼女は、とても若いように見える。あたしは、てっきり老夫婦がやっているのだと思っていたんだが。
立花「はい、恋仲です。」
店の人「そうなのね!私はね、夫と店を始めたの!そしたらお陰で繁盛よ!」
そうか、だからこの女の人は店内の客やらに集中出来、その旦那さんは大福を作るのに集中出来るって訳だ。この人だけで店を切り盛りしているのかとも思ったがな。
店の人「恋仲同士で来てくれる人たちも多くてね。あ、そうだ。ちょっと待っててね!」」
そう言って奥へと戻って行った奥さん。そして、またすぐに帰ってきた。何をしに行ったのだろうか…
店の人「はい、これ二人に!いい所見せてくれたから、サービスね!」
氷上「いい所?」
店の人「うんうん、美味しいねって二人で言ってたじゃない!それ見て、旦那と付き合い始めた時の事思い出したからねぇ!
だから、はい!みかん大福、あたしの奢りね!」
そう言って厨房へと戻って行き、また仕事を再開した奥さんなのであった。
伝子「あんた達。」
氷上・立花「伝子さん!」
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*:.。. kana.。.:*(プロフ) - 勘ちゃんに食べられたいお菓子🍡さん» コメントありがとうございます!夢主ちゃんの事、気に入ってくださってありがとうございます°ʚ(*´˘`*)ɞ° (2023年2月12日 7時) (レス) id: b349f693ac (このIDを非表示/違反報告)
勘ちゃんに食べられたいお菓子🍡 - うわぁ主ちゃんの性格ドタイプですわ〜 (2023年2月12日 0時) (レス) id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
*:.。. kana.。.:*(プロフ) - わそ姉大好きリスナーさん» ありがとうございます!続きも楽しんでくださいね!ദി ᷇ᵕ ᷆ )♡ (2023年1月27日 22時) (レス) id: b349f693ac (このIDを非表示/違反報告)
わそ姉大好きリスナー - 面白かったです、(^^ω)続編に行ってきま〜す (2023年1月26日 22時) (レス) id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
*:.。. kana.。.:*(プロフ) - 忍たま好きさん» ありがとうございます!(*^^*) (2022年12月20日 22時) (レス) id: b349f693ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*:.。.kana.。.:* | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/a05ced32431/
作成日時:2022年7月3日 12時