第八十三話 ページ37
〜カナside〜
山田「攻撃開始は、明朝になるそうだ。」
攻撃開始は明朝か…これまた望遠鏡を使ってタソガレドキの軍勢を見ていた山田先生。タソガレドキは攻撃開始を、明朝とした様だ。
氷上「三木ヱ門、攻撃開始は明朝なんだ。こんな所で味方同士喧嘩してどうする。勝てると踏んだ訳では無いが、勝てるものも勝てなくなるぞ。いいな?
一年は組のお前らもな。あまり怒られるような真似はしない方がいい。仲間割れなんてごめんだ。」
田村「…はい…」
一年は組「はーい!」
まぁ、こいつらの場合喧嘩などでは無いが、変なことをして負けるよりかはマシだ。三木ヱ門も渋々頷いたしな。
それに比べて一年は組の良い子は、元気の良い返事だな。実戦に強いからなのか、緊張感が全くもってない。
こいつら、逆に心配なんだよな…まぁ、上手くいけば問題ないんだし、今は別に気に停めなくていいか。
今は、あたし以外の全員が昼間に作った馬防柵(木の柵)という陣営具から離れている。あたしは、陣営具の傍から離れずに、タソガレドキの軍勢を眺めていた。すると、一年は組の団蔵がこちらに走ってきた。
加藤「カナ先輩。タソガレドキの陣をみて何してるんですか?」
氷上「いや、佐武が来てくれて、本当に心強いなと思っただけさ。それに、気になってたんだ。どうやって呼んだかがな。」
それらを考えていると、視線は勝手にタソガレドキの方へと向いていた。
加藤「あぁ、照星さんたち佐武衆は手潟が呼んだんです。俺の住んでいる加藤むらの清八に頼んだみたいです。」
清八さんって言う人に頼んだのか。確か、団蔵の家は馬借だったよな。なら、その人は雇われている人ってことか。
氷上「そうか、ありがとうな。教えてくれて。」
加藤「いえ!」
あたしにとっての謎は解決したので、その事に関してはもう考えないことにした。
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H - ありがとうございますm(_ _)m (2022年4月9日 17時) (レス) id: 60762efae4 (このIDを非表示/違反報告)
*:.。.kana .。.:*(プロフ) - Hさん» すいません、今すぐ直しますね!指摘してくださって、ありがとうございます。 (2022年4月9日 12時) (レス) id: e2385a5b08 (このIDを非表示/違反報告)
H - 名前が反映されず、(夢主)表記になります (2022年4月9日 12時) (レス) @page1 id: 60762efae4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*:.。.kana.。.:* x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/a05ced32431/
作成日時:2022年4月9日 11時