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『駆除作戦』 ページ6

翌日の夕方、迅は宣言通りイレギュラー(ゲート)の原因を突き止める。
その “原因” が小型トリオン兵であることが判明したため、A〜C級のボーダー隊員を総動員しての駆除作戦を行うことになった。

私は三輪隊と協力してトリオン兵を駆除するのだが、標的がいささかキショイ。
画像を見た瞬間「なにこいつキショっ」と言ってしまった私は悪くない。いくら静止画でもキショイもんはキショイのだ。

そして、その思考は三輪達にもあったらしい。

「霧宮、さっさと片付けるぞ」
「三輪、さすがにオーバーキルだから」

「なー霧宮ー……こいつどれぐらい遊べるかな」
「獲物をいたぶろうとするな槍バカ−槍=バカ」

『霧宮どいてくれそいつ殺せない!!』
「いやもう死んでるからやめてやれたけのこ王子!!」

『…………』
「……古寺、生きてる?」

いつもは頼りがいのある三輪隊だが、どうやら彼らは全員悉くSANチェックに失敗したらしい。あまりの酷さで月見さんに謝られた。

結果、さすがに見かねたらしい東さんが助けてくれた。
おかげで殲滅はスムーズに行われ、結局丸々1日かかって作戦は終了。迅と2人で東さんに焼肉を奢ってもらった。

______

____

__

玉狛の屋上で、私は迅に膝枕をしてやっていた。

「……迅、痛い」
「……悪い」

迅の声は微かに震えている。

「何を視たの?」
「民間人が、大勢死ぬ未来」
「……そう。でも、私はそんな未来許さないから」
「知ってるよ……強いな、Aは」

へらりと力なく笑った迅は、換装を解いて目を瞑った。

「迅、ここで寝たら落ちて死ぬよ」
「ん……A、運んで」
「はいはい」

やはり、表には出さないだけでかなり疲れているらしい。
抱き上げて部屋まで連れていくと、ものの数秒で寝息を立て始めた。

私は部屋のドアをそっと閉める。

(今度は何日寝てなかったの、あのバカ)

リビングに行くと、木崎さんに頭を撫でられた。

「……いつも、ごめんな」
「いえ……幼馴染、ですから」

夕飯は木崎さん特製の肉肉肉野菜炒めだった。
美味しい筈なのに、迅のことが心配で碌に喉を通らなかった。

『迅 悠一』→←『ボーダー上層部』



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設定タグ:ワールドトリガー , 三輪秀次 , ワートリ   
作品ジャンル:SF
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www - 城戸さんが「うむ」ってwww多分キャラ的に「嗚呼」だと思いますよ (2019年2月26日 4時) (レス) id: 2e517376a9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 逆さやママ金山に屋富祖たなん目やさん» 普段はワって言ってますが強いて言うならワートリ派ですね! (2018年12月6日 6時) (レス) id: d1dd68fc2d (このIDを非表示/違反報告)
逆さやママ金山に屋富祖たなん目や - ワートリ派?ワルトリ派? (2018年12月5日 18時) (レス) id: e4ac110d13 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 柊那さん» ありがとうございます!ホントにありがとうございます!更新頑張ります。面白いと言っていただけてホント嬉しいです! (2018年5月17日 6時) (レス) id: d1dd68fc2d (このIDを非表示/違反報告)
柊那 - 面白かったです!続き楽しみにしてます。更新頑張ってください( -`ω-)b (2018年5月17日 6時) (レス) id: 6886eff87c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年2月24日 19時

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